ホン・グギョン(洪國榮/洪国栄)は領議政や左議政でこそありませんでしたが
要所をがっちり握っていたため、あらゆる事柄が彼を通して王に上奏され、
正祖のほうも「ホン・グギョンに背を向ける者は逆賊だ」と発言するほど
グギョンに絶対的な信頼を寄せていました。
重臣ですらグギョンに逆らえる者など誰もおらず、
王に次ぐ実力者として「勢道」(権勢をほしいままにすること)を行うグギョンは、
チョン・フギョムにも負けないほどの横暴ぶりで、“大フギョム”とも称されたとか。
グギョンがどのくらいヤなやつだったかというと、
年上の大臣が来ても立ち上がらなかったり、
自分の言うことを聞かない人物を徹底して無視したり、
ささいなことを根に持って報復したり・・・だそうで、
(「王道」でもこれらに該当しそうなシーンがいくつもありましたね)
みんなから嫌われちゃったみたいなんですね~。
1778年(正祖2年)、13歳の妹を側室・元嬪(ウォンビン)として入内させるも
正祖の世継ぎを産むことなく1年ほどで病死すると、
(「イ・サン」での想像妊娠エピソードはフィクションです)
正祖の腹違いの弟・恩彦君(ウンノングン)の息子・湛(ジュン/タム)を
元嬪の養子にして
完豊君(ワンプングン)に封じ「私の甥」と触れまわりつつ、
手下に完豊君の王世子冊封を上疏させます。
さらに孝懿(ヒョイ)王后が元嬪を毒殺したと思ったグギョンは、
中宮殿の女官を尋問し極刑に処し、仕返しに王妃にも毒を盛っちゃいました~