最終回ですよ!!乙巳士禍(ウルササファ)の二年後(明宗2年)、ある匿名書が都を騒がせます。
それは、女が政治を行うことを赤文字で批判していました(良才駅壁書事件)。
大ユン派の残党の仕業だ!とナンジョンたちは敵対者を一掃する気マンマン。
兄上を処刑なんてできない!と反抗する明宗を大王大妃(文定王后)が叱り、
鳳城君(ヒ嬪息子)には賜薬が下され、左賛成イ・オンジョクも流刑されました。
っていうか大王王妃・・・、鳳城君の命は助けてやるって以前ヒ嬪に言ったよね?
幼い明宗が意見すると「誰のおかげで王になれたと?」と叩き棒でお仕置きされ、
母の言うとおりにするしかなく、今や朝廷は大王大妃とナンジョンの思うがまま。
たまりかねたパルングン(巴陵君)が抗議しても「タムラタムラ!」と怒鳴られ、
まっすぐだった大王大妃さまがなぜ暴政を行う摂政女王に?と責めるのでした。
(そういえばチョ・グァンジョがいた頃の王妃は真面目な正論派でしたね)
後で大王大妃がナンジョンに「パルングンは腹黒い男」と話していましたが、
え?腹黒いのはあなたたちでは!?とここで視聴者全員が突っ込んだはずです。
死ぬ前に我が子に会いたい・・・と玉佩(オッペ)の片割れを見つめる巴陵君。
流刑にはしたけど宗親府の長老だしそれ以上は無理では?と逡巡する大王大妃を
ナンジョンが強引に押し切って巴陵君に賜薬を下させようとしていますよ。
タンチュ僧侶が真実を知らせるために流刑地の巴陵君を訪ねると(今さらかいっ)、
以前助けたと話してくれた子が私の子では?とパルングンが言い当てます。
私の子は息子ですか?娘ですか?と問い、娘が嫁いだと知るとそれ以上は聞かず、
その子に渡してくれと玉佩を託しました。このシーンはウルウルきちゃいます~
邪魔者・巴陵君を賜死してスッキリした大王大妃はウォンヒョンを右議政に任じ、
私の義姉となってほしい・・・とナンジョンを抱きしめて兄の正妻にしました。
宮殿のうやうやしい儀式で「正一品外命婦貞敬夫人」の辞令を受けるナンジョン。
これは王族以外の女性が授かる最上の位で、身分社会の朝鮮では異例だそう。
ナンジョンの野望がやっと叶えられましたね。全然お祝いしたくありませんが。
エラくなって賄賂の山に有頂天なナンジョンを、タンチュ僧侶が数年ぶりに訪問。
怒って差し出された手紙と玉佩で真実を知ったナンジョンが驚愕&号泣します。
一応は反省しているのか、その後、お寺で百日祈願をするナンジョンでした。
学者イム・ベクリョンが側妻ソ・ウォルヒャンを正妻にすると約束した後、
謝恩使として明に向かう途中に落馬。「槐馬(クェマ)」の意味も判明ですね!
脳裏には可愛いメヒャンの姿が浮かび、メヒャンの名をつぶやいて亡くなります。
占い師のパンおじさんとタンゴル夫妻は、革靴屋の居候を卒業してピョンサンへ。
革靴屋おじさんはこの世を疎んでいるのか、相変らず放浪を続行しています。
中宗の崩御後三年の喪が明けた後で前例にならって宮殿を出ようとするも
文定王后に引き止められるほど寵愛されていた昌嬪が明宗4年に他界しました。
明宗の次に即位する宣祖は、昌嬪の息子である徳興君の息子、つまり昌嬪の孫。
ということで、中宗の数ある女人たちの中で真の勝利者は昌嬪アン氏だそうです。
大王大妃とウォンヒョンの専横が続き、学者や儒生が明宗に背を向け始めます。
天下を掌握していても心の片隅が空いているようだ・・・と虚しい大王大妃に、
法力の高い道僧に政治を相談して仏教を広めろとナンジョンが助言しました。
さっそく大王大妃は普雨(ポウ)という僧侶を宮殿に住まわせて要職を与えます。
崇儒排仏を国是とする朝鮮では革新的なことで、普雨は妖僧と呼ばれたとか。
ウォンヒョンの勢力は明宗をしのぐほどで、国王を上回る莫大な財産を蓄え、
食事を水刺(スラ)と呼び、数百人の使用人を使い、国王のような暮らしぶり。
その反面、国には飢えた民が増え、治安も悪くなり、乱世だったそうです。
ナンジョンは民には何も与えず、全国を祈り歩いて仏寺へ寄進していました。
そういえば昔からお寺とお祈りが大好きだったナンジョンですよね♪
いよいよ大王大妃が危篤に!御医の診脈も拒み、命が果てるのを待っています。
「宮殿にきて50年、ナンジョンの助けがなければ耐えられなかった」と礼を言い、
自分が死んだ後にウォンヒョンとナンジョンが苦境に立つことを心配します。
愛する大王大妃の快復を願ってナンジョンはまたまたお寺で祈りまくり!
一旦快復するも再び危篤に陥った大王大妃はすっかり弱りきり、悟りの境地に。
離れていても大王大妃の危機がわかるエスパー・ナンジョンが宮殿へ急ぎます。
多くの人を殺した罪深き年寄りが天寿をまっとうした・・・とつぶやく大王大妃。
自分の亡き後も兄とナンジョンを守ってくれと息子の明宗(成人済み)に頼むと、
「最後にナンジョンに会いたかったのに、敬嬪、そなたが私を迎えに来たのか。
敬嬪の気の短さは相変わらずだな、わかった・・・私も行こう」と目を閉じます。
このセリフはとてもよかった!今となっては文定王后と敬嬪は戦友なのですね。
ドラマの主役は文定王后と敬嬪だったと再確認させられるセリフでもあります♪
明宗20年4月7日、20年の専制政治で悪名高き文定王后が逝去したのは65歳。
オム尚宮もオ尚宮も泣き崩れます。(尚宮たちがまだ生きてるのがすごいです)
大王大妃が亡くなるとウォンヒョンが激しく弾劾され、明宗も守りきれません。
さらにウォンヒョンの正妻キム氏の実母が毒殺疑惑再調査の訴状を提出します。
官職を剥奪されたウォンヒョンはナンジョンと黄海道カンウムへ逃げますが、
必ず巻き返しをはかって寝返った者を追放してやる!としぶとく誓っています。
その後、ようすを探りに都へ帰ったナンジョンは民衆に見つかってボコボコに。
幸いにも通りかかったタンチュ僧侶が助けてくれましたが(偶然すぎますが)、
「ナンジョン死亡」の誤報が伝ってしまいウォンヒョンが砒素を飲みます。
そして夫の死を知ったナンジョンは入水。海面には赤い花靴が漂っていました。
―― 完 ――
※韓国ドラマ「女人天下」はパク・ジョンファの原作をドラマ化した作品。
劇中で兄とされていた二人は、実際は弟だそうです。
※エンディングで流れるメイキング映像は必見です。
最終話までのあらすじをアップし終えました。
息子サムは?途中からすっかり出なくなったナンジョン母は?とか
いろいろと突っ込みたいことはあるのですが、
気づきや雑談は
こちらのカテゴリでアップしていきたいと思います。