最終話でーす。イム・サホン(豊川尉)とキム・ジャウォンを追放して
チャン・ノクスも廃位してください!と忠言するキム・チョソン(内侍府長)。
燕山君はわなわなと震えながらも、今回は許すから下がれと言います。
ですがチョソンは、玉座は守れませぬ!お父上とお母上はお嘆きです!と続け、
私はジェホン王后(廃妃ユン氏)を慕って内侍になりましたが
その気持ちを知った母上が殿下のことを頼むとおっしゃったのです!と追い討ち。
卑しい内侍が何を言う!?と燕山君が斬り付け、チョソンは息絶えました。
自分をわが子のように可愛がってくれた忠臣を殺めてしまった・・・と悔やむ王に、
豊川尉とジャウォンはまた奸言を吐き続けます。
退職したら一緒に暮らすと言ったじゃない!と遺体にすがるウォラ。
この養母にチョソンは手紙を残していました。
「来世で母上のお腹から生まれたら、妻と結婚して孫を抱かせてあげます。
父の血判状を燃やし、玉牌は持ち主に返してください」
暴政をおやめください!と、六根壷を持った内侍府の面々が座り込みを開始。
捕らえよ!と命じられた監察部も腰が引け気味でしたが、
真っ先にジャウォンがヤン尚薬を叩き殺すと、次々に内子院仲間も殺されます。
これもチョソンのせい!と怒った燕山君は、破家潴宅(家を壊し沼地にする)を命じ、
チョソンの名を記録から消し、同じ名前を改名させるほどなのでした。
ケドチとウォラは去り、ケヒャンは内子院をつくるために一人でとどまります。
チャン・ノクス(チャン淑媛)が懐妊しました。
チョソンが死んでからも、チョソンを呼べ!と酔っ払っては繰り返す燕山君。
夢の中でもチョソンの忠言が聞こえるようになります。(チョソンのお化け登場♪)
思い悩む王は、宮殿で亡くなった霊を慰めるためにと、突然祭祀を行っちゃいます。
(道学が重んじられたため宮殿での祭祀はご法度です)
そして心機一転し、妓生を追い出し民の声を聞くと決め、大妃のための宴を開催。
しかしその頃、ソン・フィアン(武官)、パク・ウォンジョン(平城君=後の敬嬪養父)、
ユ・ジャグァン(武霊君)、ユ・スンジョンらは謀反(反正)を企てていました。
彼らは、謀反を断ったシン・スグン(燕山君妃シン氏の兄で晋城大君正室の父)や、
宴へ向かう道中の豊川尉を殺すと、宮殿に乗り込んでチャン・ノクスも始末。
報告を受けたジャウォン(今や内侍府長)は燕山君を守ろうと宴会場へ向かうとき、
反正軍に斬られてしまいました。(自分だけ逃げなかったのは立派ですな)
宴の最中に廃位を告げられた燕山君は、冷静でした。
次の王が晋城大君であると聞くと、晋城になら譲ろう・・・と素直に従います。
反正の成功は、体調が悪く自室へ戻っていた大妃にも伝えられました。
かくして中宗反正が終わり、ドラマ「女人天下」の世界へとつながっていくのです。
都から歩いて移動して流刑地へと向かう燕山君に、ウォラが近づきます。
チョソンを殺したことを詫びる燕山君に、玉牌の片割れを渡すウォラ。
燕山君は、母のジェホン王后(廃妃ユン氏)がチョソンに託したものだと知ります。
振り返りながら去っていくかつての君主を、ウォラはチョルをして見送りました。
流刑地の燕山君は粗末な小屋で暮らしていました。
ある日、チョソンの声が聞こえた気がして外に出てみます。
そこには、母を恋しがる幼い頃の自分と、なだめて背負うチョソンの姿がありました。
―― 完 ――
※キム・チョソンは実在の人物ですが、
全体的に「王と私」にはかなりのフィクションが織り交ぜられています。
※登場人物についてや歴史ネタなどは今後
こちらで記事にしていきます。