イサン第77話(最終回)「愛よ永遠(とわ)に」
正祖24年(1800年)、世子(綏嬪朴氏の子)が民と同じ食事を食べています。
聖君となるにはどうすればよいか?という父イ・サン(正祖)の質問に悩み、
イ・サンはかつて自分が英祖から問題を与えられたときのことを思い出します。
“筋金入りの大馬鹿だったのに今や壮勇営の大将にまでなった”パク・テスは
パク・タルホとマクソン夫妻が迎えた養子に文字を教えることになりました。
アホな自分に勉強を教えてくれた在りし日のホン・グギョンを思い出します。
タルホ夫妻は結構なお屋敷に住み、テスもいい服を着て、羽振りがよさそうです!
図画署では、タク・チスが署長になり、イ・チョンは絵の塾を開きました。
ある日、テスが新しい武芸書『武芸図譜通志』をイ・サンに納め、試技を披露。
(実際に『武芸図譜通志』を著したのは架空のテスではなくパク・チェガその他)
つづいて宣嬪(ソン・ソンヨン)の法要やお墓(孝昌園)も出てきました。
ヤン尚宮(チョビ)がエラそうに女官に指示し、好物だった梨が供えられます。
キム尚宮とヤン尚宮が「前世は水刺間(スラッカン)だったのかも」と盛り上がる
「大長今ーチャングムの誓い」ファン必見のサービスシーンも流れましたよ。
イ・サンとテスはソンヨンをネタに笑いながら、都を一望する丘の上に立ちます。
泰平の世を築いたイ・サンですが「まだまだやりたいことがある」と話しました。
貨幣の材料となる倭国の銅が値上がりして不足し、銭荒(デフレ)になりました。
余っている清銭を輸入するという対策をとるも、中から偽造品が見つかります。
んなヤバイもんは使えねーよ!と商人たちが拒否する騒ぎが起こり、不況が加速。
イ・サンは清銭を回収させ、チョン・ヤギョンが強度の高い貨幣鋳造を研究し、
やっと磁鉄鉱を使った貨幣の試作品が完成したとき、イ・サンが倒れました。
早すぎます!王様をお守りください!とテスがソンヨンのお墓に泣いて祈ります。
そのころ大妃(貞純王后)は英祖の肖像画に向かって話しかけていました。
「あれほど憎んでいた王が危篤だというのに、なぜか気が晴れぬのです・・・」。
うなされつづけるイ・サンの枕元に、湯薬を手にしたソンヨンが登場~!
ソンヨンに励まされたイ・サンは、やがて目を開けて政務に復帰しました。
テスを呼ぶと世子(後の純祖)のことを頼み、友達でいてくれたお礼を言います。
視力が衰え、書類に目を凝らして執務する姿が、生前のイ・サンの最後でした。
時は流れ、幼い純祖が即位し、テスに父の昔話を聞いています。
場面はイ・サンが眠る健陵(コンヌン)に移り、一人訪れたテスが話しかけます。
「・・・王様、いかがお過ごしですか?そちらで宣嬪様とお会いになりましたか?
あの日、町を見下ろしながら語った王様の夢を、私たち民が実現します・・・」。
―― 完 ――
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