第60話(最終回) 大王大妃の執念
燕山(ヨンサン)君の生母である廃妃ユン氏(ソンイ)の追尊が決まりました。
ユン氏の無実を認めて褒め称える草案が読み上げられ、燕山君は感激しまくり!
と思ったら「当事者を一人残らず調べ上げて罪を問う!」と粛清を宣言します。
チョン貴人とオム昭容の両親は連帯責任を問われ、チョン貴人の息子二人は流刑。
ユン氏に賜薬を運んだイ・セジャは「王の服に酒をこぼした」とこじつけられて
南海(ナメ)に流される途中でしたがそこへ「自決せよ」との王命が届きました。
王の怒りは領議政チョン・チャンソンはじめ、ハン・ミョンフェ、シム・フェ、
チョン・インジ、キム・スンギョン、ハン・チヒョンなどの故人にも及びました。
彼らの一部は剖棺斬屍(プグァンチャムシ)というおそろしい処分を受けます。
ひどすぎません?と重臣(ユン・ピルサン?)が意見すると燕山君がボコボコに。
さらに、不孝を諌める直言をした内官キム・チョソンに矢を放って処分しました。
ひと言でいいから謝ってほしいと燕山君がインス大王大妃(ジョン)に迫ると、
「先に王が死ねば王妃は大妃になる。廃妃にその重責は無理だと思ったからよ。
だが命を奪ったのは間違いだった。生かしておけば成宗はお前を王にしなかった。
母親を奪った上に王位まで奪っては可哀想だという父上の愛から王にしたのよ」
燕山君がもう一度手を合わせて謝罪をお願いしますが、ジョンはきっぱりと拒否。
斉献(チェホン)王后の墓前で法事ですって?毒をまいてやる!と応酬しました。
その後「晋城(チンソン)を王にする名分ができた」とシン・スグンに話します。
その夜、ジョンの前にソンイが現れ、ひとしきり会話(どうでもいいので省略)。
ジョンは晋城大君の腕に抱かれ、昌慶宮景春殿で波乱の69年の生涯を閉じました。
生母ユン氏の復位と追尊の儀式が翌日行われる予定だったので、燕山君は半狂乱。
自分を不孝者にしたまま死んだ祖母を恨み、「涙を流すな!」と皆に命じます。
月山大君夫人パク氏がみずから死を選び、弟のパク・ウオンジョンが登場します。
その2年後の燕山12年9月、燕山君が相変わらずチャン・ノクスと遊びまくる宮殿に
パク・ウォンジョン率いる反乱軍がなだれこんで中宗反正がなしとげられました。
これにより燕山君の異母弟である晋城大君が新しい王(中宗)に擁立されます。
サバニム♪晋城が王になりました♪と夫の位牌に報告するジョンがラストでした。
―― 完 ――
※登場人物の整理やつぶやきなどは今後
こちらで記事にしていきます。