李氏朝鮮最高の是正機関である司憲府の長の座についたチョ・グァンジョ。
大司憲の行く道は国王以外は阻めないというほどの高い権威だったそうです。
ところが、チョ・グァンジョの四人轎の前を行く戸曹判書の四人轎が道を譲らず、
チョ・グァンジョはさっそく戸曹判書の従者たちを死ぬまで厳しく罰しました。
やりすぎです!威張っていると誤解されます!と掌令パク・フンが心配するも、
あくまでも正しいことを行っているつもりのチョ・グァンジョは聞き入れません。
たるんだ規律を正しているのだ♪と左議政シン・ヨンゲがうれしそうに話す一方、
けしからん!と怒った右議政キム・ウンギは病を理由に辞表を提出しました。
中宗は引きとめもせず辞任をあっさり承認し、チョ・グァンジョへの支持を表明。
右議政の後釜を狙うナム・ゴンはウキウキしてチョ・グァンジョを褒め称え、
先日痛めつけられて寝込んでいる副提学キム・シクを見舞って擦り寄りました。
これまでの恩もあるからナム・ゴンを右議政に推せと話す現実派パク・フンに、
私に人事権はない・・・と融通のきかない真面目なチョ・グァンジョが答えます。
ところが中宗はナム・ゴンが嫌いらしく、儒林派に支持されるアン・ダンを起用。
チョ・グァンジョの差し金だ!とナム・ゴンが誤解し、儒林の分裂が始まります。
中宗の改革への意思は固く、ついに賢良科の実施に踏み切りました。
まずは堂上官が40名(実は大半がチョ・グァンジョの推薦)を候補に挙げます。
とはいえ無試験というわけではなく、殿試に該当する方法で28人を選抜。
首席及第はキム・シクで、その他の合格者のほとんどが新進士類だったそうです。
過激なキム・シクは改革を一気に進めようとし、功臣録の見直しに意欲マンマン。
殿下には進言済みだから待とう・・・と諌めるチョ・グァンジョにイラつき、
南陽君が儒生にバラまき中のお金のこともケンカのネタになっちゃいました。
福城君が世子になるのはムリだろうと踏んでいるシム・ジョン(花川君)ですが、
敬嬪の意を受けてシン氏の復位を申し立て、中宗の願いに応えるつもりのようです。
そのころチョ・グァンジョは、大妃(貞顕王后)に呼ばれて謁見していました。
「先にシン氏を復位させると世継ぎの件でもめるだろうからまず世子を決めたい」。
大妃のたっての強い願いを、チョ・グァンジョが受け入れそうな気配です。
世子が決まってはたまらない!と敬嬪が王妃(文定王后)に何やら耳打ちしました。
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