第14話 父の遺言
世宗が親切に道をあけておいてくれたので、簡単に会えちゃったカン・チェユン。
「己を道を行け」とお許しいただいたんで・・・と世宗に向かって刀を抜きます。
もちろん内禁衛将ムヒュルがすかさず剣を出して防ぎ、どけと世宗に言われても、
「武士ムヒュルの道もあるのです!」と世宗のそばから一歩も引きません。
世宗がずいずいっと近づいてくると、カン・チェユンは自分の喉に刃を向けます。
またまたムヒュルがそれを防ぎ、世宗はこれまでの苦悩を打ち明けました。
「あの夜『クソ食らえ』とお前に言われなければ、余は平穏に暮らしていた。
あのときから二人で地獄に落ちたのに、お前だけ抜け出そうとする気か?」。
幼い自分を助けたのが実は世宗だったとカン・チェユンは初めて知りますが、
民に文字を学ぶ暇などない!年貢を納めるだけで精一杯!と文字作成を嘲笑。
民が死ぬのは学がないからではなく力がないからだ!と父の遺書を取り出します。
その遺書には「俺は悔しい!何もしていない!仇を討ってくれ!」ではなく、
「トルボク・・・俺は文字が読めなくてのろまだから、みんなに迷惑をかけた。
お前は文字を学んでご主人様にきちんと使えて幸せに暮らせ」とありました。
だから今日は世宗を倒しにきたのではなく、死ににきたのだそうで・・・。
王様に負けたんじゃない!復讐をするなという父とタムに負けたんだ!と泣き、
世宗が呼び止めても、ソイに引き止められても、宮殿から去って行きました。
(その後、山で父やソイとの思い出にひとしきり浸って泣いてから町へ帰還)
密本は、入手した捜査日誌や数々の手がかりから、世宗の文字計画を推察。
朝鮮だけの文字をつくるということは中華に楯突く由々しき事態ですから、
右議政イ・シンジョクは世宗が史官なしに慶成殿(パズル部屋)にいると指摘し、
オレが三人の学士を殺しました!とユン・ピョンはあっさり自首して注目を集め、
高名なヘガン先生は真実公開を求める座り込みをするなどして攻撃をかけます。
ソン・サンムンら天地契員の刺文のことまで詳細に記された書状も届きました。
世宗が慶成殿の資料を移そうとしていたところに、領議政ファン・ヒが訪問。
昔おっしゃってた文字創製はあきらめてなかったんですねえ~とほのぼの話すと、
いったん中止して慶成殿を公開しなさいとアドバイスしてくれました。
そして公開日の前夜、運び出されるはずの書物(証拠)を必死に狙う密本たち。
世宗サイドはおとりの駕籠(かま)や歩轎(ホギョ)で陽動し、造紙所へ運びます。
ところがそこにも密本の手下がやってきて、ソイと広平大君が捕らえられました。
が、こんなこともあろうかとソイが呼び出しておいたカン・チェユンが現れます。
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