第1回 ハン家の末娘
文宗1年(1450年)、文宗は病弱で、世子(後の端宗)はまだ幼かったため、
右議政キム・ジョンソと首陽(スヤン)大君(文宗弟/後の世祖)が権力争い中。
ある日、謝恩使ハン・ファク(判中枢院事)が明国から晴れやかに帰還します。
文宗が朝鮮王朝の統治者であると認めてもらうために明に派遣されていたのです。
このハン・ファクこそが、主人公ハン・ジョン(後のインス大妃)の父親。
「姉を明に売った」と人々にささやかれている彼の姉は、明の皇帝の後宮でした。
姉が進献女(チノンニョ)に選ばれた際に進献使(チノンサ)として明に赴き、
姉が麗妃に冊立されるとそのご褒美として皇帝から官位をもらったことで、
それ以降の対明外交を一手に引き受けるようになり権力を手にした人物です。
ってことで今回は末娘のジョンも明の皇室に嫁がせると約束してきたもよう。
伯母が二人も売られた!殉葬させられたのよ!と嫌がりまくるジョンは、
このドラマではおてんば設定で馬に乗るわ木に登って枝に座って拗ねるわで、
お母さま見てて!いつか王妃になるから!ととつぜん亡きオモニに誓ってます。
亡くなった母親のかわりに面倒を見てきたという姉のケヤン君夫人も登場です。
スヤン大君夫人ユン氏(後の貞熹王后)はこのドラマでは超キツイ性格!
尼になるべきなのに!と恵嬪ヤン氏(亡き世宗の側室)を攻撃していますよ。
その頃、宮殿で迷ったジョンはトウォン君(スヤン大君息子)に道を尋ねますが、
意味もなくつっかかっていて意味不明です。(安易なおてんば設定もしかり)
そんなジョンは、宴で舞を披露するスヤン大君を遠くから見てボーー(惚)。
立派な方♪あの方のほうが王にふさわしいのに♪と踊りを見ただけで言います。
単純なジョンは「明には嫁がない!スヤン大君がいい!」と父におねだり。
「側室になりたいのか」(ナイスギャグ♪)と聞かれて「嫁よ!」と訂正します。
ハン家との縁談をクォン・ラムが持っていくと、スヤン大君夫人ユン氏がお怒り。
「なぜあんな男の家と!?明に売るつもりだった娘を息子の嫁にですって!?」。
しかしクォン・ラムは、明とつながるハン家との縁談をスヤン大君にすすめます。
ハン家では・・・「顔を見ずに結婚なんてできないわ!」とジョンがダダこね。
(食事の作法もとても両班お嬢様とは思えません。まるで定食がっつき中!)
お相手のトウォン君を呼び出すと、あのとき宮殿で出会った青年なのでした・・・。
奉常寺判事ユン・ギギョンの末娘ソンイ(後の廃妃ユン氏)も登場しました。
ユン・ギギョンは正妻と子供(ユン・ウ)を捨てて側妻を正妻にした男。
一門から見捨てられ、亡くなっても葬儀が出せないほど貧しい暮らしでした。
事情を知ったチェ尚宮は、賢いソンイを宮女にスカウトし、お金を与えます。
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