第36話 粋嬪の宮殿入り
粋嬪の願いは叶えてやった!と大王大妃(貞熹王后)がハン・ミョンフェに反撃。
「次の世子は斉安(チェアン)大君と認めれば粋嬪(ジョン)の入宮を許す」と
暗に言われたことがハン・ミョンフェ→ハン・チヒョン→ジョンと伝えると、
「斉安大君を世子に?とんでもない!懿敬(ウィギョン)世子の追尊が先よ!」。
与えられた住まいが大殿から遠いのが気に入らないソンイ(今は承恩尚宮)は、
おわたりは年に3回か4回だろうに大げさな・・・と笑ったヤン内官をビンタ!
自分のことを「女官ごとき」と口走ったパク尚宮にもエラそうな態度で挑みます。
そんなソンイのところへ大王大妃付きのカク尚宮が動向を知らせに来ました。
「ハン・ミョンフェか粋嬪が頭を下げたら入宮が許されて正室も来るわよ~」。
すかさずソンイはチェ尚宮に再会し、「オモニ・・・」と泣いて味方にしました。
「懿敬世子を王に追尊するが“宗”はつけず、粋嬪は王妃にとどめる」という
シン・スクチュの妥協案が採用さました(ハン・ミョンフェは怒ってます)。
この案は、安順王后より粋嬪を下の序列にできるという大王大妃のメリットと、
一応は“大妃”への道が開けるという粋嬪のメリットを備えていたそうです。
いまだ母に会わせてくれない大王大妃を成宗は恨みのこもった涙目で見つめ、
さすがにまずいと思ったらしい大王大妃はようやくジョンの入宮を許しました。
「亀城(クィソン)君が謀反を企んでいたら、大王大妃と粋嬪も手を組むはず」。
ユ・ジャグァンが持ちかけた悪巧みを、ハン・ミョンフェは舌を巻きつつ採用。
「亀城君は王の孫だし幼い王よりもイイ!とチェ・セホという男が話していた」
という学者キム・ユンセンの上奏がでっちあげられて大王大妃に報告されます。
さらにユ・ジャグァンが「亀城君は高潔ぶりながら女官と通じてました!」。
手におえない大王大妃がユン兄弟を呼ぶと、粋嬪に協力を求めろと言われます。
「王室の問題だから重臣に諮るな、二人が仲よくすれば反逆者も震え上がります」
成宗の正室が王妃(恭恵王后)に冊立され、インス王妃となったジョンと宮殿へ。
自分だけに粗末な賀籠が与えられてもジョンは笑みを浮かべて賀籠に乗ります。
成宗は王妃に会うなり「オモニはどこだ?昌徳宮だと?」と離宮へ向かい再会。
その夜、美しく装った王妃が成宗を迎え、ソンイは嫉妬の涙を流すのでした。
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