※この記事は追記・改変していく可能性があります。
ご存じの方も多いかもしれませんが、
ファン・ジニ(黄真伊)は実在の人物ではあるものの、
詳細はほとんどわかっていない女性です。
でも有名なだけあって、「朝鮮王朝実録」でも一項目が割かれていました。
彼女は生存年代すらはっきりわからないそうですが、
交流した人物の記録からして中宗時代だと判断されているそう。
ファン・ジニの記録はたくさんありますが、
それぞれに内容が異なっていて信憑性にかけるとありました。
進士とある女性の間に生まれた庶子という記録や、
盲人の女性の子供だという説がありますが、
そういった身分・境遇ではあっても
深い学問や礼儀を身につけていたことから、
経済的には余裕があった家庭であったことがうかがえるとか。
「朝鮮史の女たち」という本でも、ファン・ジニは章を割かれています。
これは「実録」にも載っていましたが、ある若者のエピソードが有名なようです。
ある若者が彼女に恋をして慕いすぎたあまり死んでしまいました。
ファン・ジニは彼の棺の上に自分のチョゴリをかけてあげました。
ウノぼっちゃまの話はここから生まれたのですね。
他にはこんなエピソードもあります。
ファン・ジニは学者・徐敬徳を師として仰ぎ、起居を共にしながら修行しました。
二人は師と弟子の関係を貫き、男女の関係にはなりませんでした。
その後彼女は、高名な知足禅師のところへ押しかけて仏法の教えを請い、
しつこく頼んだ末に寺に住むことができました。
知足禅師は美しい彼女の魅力に打ち勝てず、“破戒の僧”となってしまいます。
そのときファン・ジニは「あなたがいくらすごくても私の師にはかなわない」。
それは、師のライバルを試すための彼女の策略だったのです。
・・・・ちょっとやなオンナ?
その他にも、彼女の美しさや知性を示す言い伝えは山ほど。
李氏朝鮮の歴史では、「美しい妓生といえばファンジニ」なのでしょうね。
詳細はわかっていないからいくらでも新しいストーリーを吹き込めるし、
ドラマ的にはとてもオイシイ人物のようです。
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