ホン・グギョン(洪國榮)の敵として登場したキム・グィジュ。
「イ・サン(正祖)」ではキム・ギジュと表記されていますが
今回は彼についてまとめてみたいと思います。
キム・グィジュ(金亀柱)は英祖の妃である貞純王后の5歳年上の兄。
妹が王妃となったのを足がかりに人脈を築き、
23歳で科挙に合格して出世していきます。
敵対するホン・ボンハン(洪鳳漢=正祖の外祖父)のことを
「恩彦君を推戴しようとしている」という噂を流して追放。
とどめをかけようと英祖にさらに上訴したところ、
お前いい加減にしろよ!ってことで官職を剥奪されました。
その後正祖が即位すると追放されてしまうのですが、
即位後第一弾の追放メンバーには含まれておらず、
(ホン・インハンとチョン・フギョムのほうが先)
その後で黒山島(フクサンド)に流刑されることになります。
「王道」ではグギョンが正祖にあらぬことを言いつけて追放されちゃってましたが、
歴史本によるとその口実は「恵慶宮が重病なのに見舞わなかったから」。
どんな理由でもアリなのは知ってますけれど、
それにしても「えーーー!」ってな驚きの理由ですよね。
ちなみに「そんな理由で!?」というイチャモンで処刑された人に
正祖の腹違いの弟である
恩信君(ウンシングン)がいます。
謀反の罪(濡れ衣?)で流刑されていたときに
「派手な輿に乗っていた」という理由で死罪になったとか。
なんでもアリなのはわかるけど・・・(涙)ですね。
ところでキム・グィジュは、朝廷復帰への夢叶わず、流刑地で死亡します。
正祖の死ぬと貞純王后が権力を取り戻し一旦復活を遂げますが、
その貞純王后が亡くなってしまうと僻派の命は風前の灯。
グィジュはもう亡くなっているのにさらに逆賊として罰せられたそう。
この件に学び、これからはお見舞いと派手な輿には気をつけようと思います。