正祖の時代を語る際に欠かせないのが
ホン・グギョン(洪國榮)の名と「勢道政治」。
今回はこの2つを取り上げたいと思います。
ホン・グギョンは1748年(英祖25年)生まれ。本貫は豊山(プンサン)。
「王道」での物乞い時代はおそらく創作だと思います。
グギョンは若かりし頃“流れ者のような生活をしていた”とも
“享楽にふけっていた”“放蕩者”とも書かれているので、
そこからインスピレーションを得て物乞い時代が描かれたのではないでしょうか。
恵慶宮ホン氏(正祖母)と同じ一族でありながらも
特にホン・インハン(洪麟漢)はグギョンのことを嫌っていたそう。
このあたり、ドラマの内容と一致してますね。
そんなグギョンですがあるとき一念発起してお勉強を始め
(「王道」ではムミョン大師に無理やり勉強させられ)
25歳のとき科挙の文科のひとつである丙科に合格!
15人中11番目での合格だったそうです。
侍講院(シガンウォン)説書(ソルソ)として世孫時代の正祖に仕えたことから
グギョンは世孫にとってなくてはならない存在になります。
あらゆる問題について世孫はグギョンに諮問し、
グギョンは世孫のために情報提供と助言を惜しみませんでした。
政敵ばかりの中で世孫にとってグギョンは唯一の頼れる存在。
世孫が王に即位するとグギョンは同副承旨→都承旨と大出世を果たし、
王を警護する宿衛所を創設して大将も兼任し(そのほかにも様々な要職を兼任)
正祖の側近中の側近へとのぼりつめていきます。
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