続きまして、ホ・ヨンジェ家とその周辺の人々についてまとめてみました。
★ホ・ヨンジェ/ヨムとヨヌの父人望にすぐれ、儒生にも慕われ、成祖にも信頼されている。朝廷には「儒林VS旧勲・外戚派」という典型的な構図があり、ホ・ヨンジェは儒林派のキーパーソン。第一話では大司諫だったが後に大提学となり、ドラマ中での「大提学」はこの人を指す。世子嬪に選ばれた娘ヨヌが原因不明の病で苦しんでいるところに、国巫チャン・ノギョンから「神降ろしが必要」と言われ薬を飲ませた。その後、娘の病を隠して入宮させたとして弾劾され、朝廷から追われる。娘を死に追いやったことで自責の念にかられて自決した。
★シン氏/ホ・ヨンジェの夫人、ヨムとヨヌの母第一話で貞敬夫人として登場(すみません、図には入れていません)。娘ヨヌを懐妊していたときに、追われていた巫女アリを助ける。夫人のおなかの子の運命を予見したアリは「私が守ります」と話す。ヨヌが年頃の娘に成長すると、世子嬪の揀擇参加に大反対(落ちると一生結婚できないので)。参加が決まった後も、ヨヌが三揀擇に残らないよう礼儀に反することを仕込もうとする。ヨヌと夫の死から長年立ち直ることができないが、息子ヨムとミナ公主の結婚により家の中も明るくなったことで少し救われている。
★ホ・ヨム(許炎)/ホ家の長男ヨヌの兄。科挙の文科にトップ合格した秀才っぷりに加え、人格にすぐれ、誰もがうっとりするイケメンで、身分も性別も年齢も問わず、彼を見た人は魅了されてしまうカリスマ儒生という設定。ミナ公主もひと目ぼれして猛アタックした。ドラマ序盤は文学(ムナク)という官職で登場。世子フォンの師匠として信頼関係を築き、成祖からも将来を有望視されていた。妹ヨヌの死により、父ともども朝廷から追われるが、家門を維持させてくれた妻のミナ公主には感謝している。後半はしばしば儀賓(ウィビン=王の婿)と呼ばれる。称号は「ヤンチョン都尉」だったもよう。子供時代のヨヌは色が白くて肌がつるんとしていたのに、オトナ役になると(造形的にはふつにかっこいい人なのだろうとは思うが)ぱあっとした華やかさと初々しさが減ったのが残念。
★ホ・ヨヌ(許煙雨)/ホ家の長女ヨムの妹。幼い頃から書物を好み、兄とも討論できるほどの知識の持ち主。世子フォンをうっとりさせる達筆でもある。故事にも詳しいので時おり説教くさくもなるが、皆が感嘆してくれるので問題はない。兄の科挙合格の儀式で宮殿を訪ねた際にフォンと印象的な出会いを果たし、互いに恋心を深め、揀擇を経て世子嬪の座を射止める。しかし大妃ユン氏と外戚一派の企みで呪術をかけられ、世間的には死んだものとして扱われていたが、実は国巫チャン・ノギョンのもとで記憶を失った別人として生きていた。やがて王になったフォンに巫女として出会い、フォンから「ウォル」と名づけられたが・・・。
★ソル/ホ家の使用人、ヨヌの侍女低い身分だがヨヌに大切にされ、文字も教えてもらっていた。ヨヌの墓へ行ったときに、掘り起こされるのを目撃。記憶を失って巫女となったヨヌの護衛となる。国巫チャン・ノギョンのことは「アジュマ(おばさん)」と呼んでいる。ホ家にいた頃、ひそかに武術を練習するソルに「(剣が達者な)キム・ジェウンが好きなの?」とヨムが笑ったことがあるが、実はソルが長年慕っているのはホ家に来た自分にソルと名づけてくれたヨム。ヨヌを頼むというヨムの言葉を忠実に守り続け、ヨヌが巫女となった後もずっと付き従い、しばしばホ家のようすを窺いに行った。ある夜、ヨムを刺客から守ろうとして命を落とす。