第5話 乾溺死功(コニクサゴン)
キム・ジョンソ将軍が北方時代の同僚チョタクを宮殿に異動させてくれたことで、
カン・チェユン、パクポ(豚)、チョタク(豆)の兼司僕トリオ結成~。
この3人の上司であるチョン別監は保身に走る典型的な中間管理職タイプで、
捜査のことを報告しろとイ・シンジョク(右議政)に言われてヘーコラしてます。
植物や作物を管理する上林園(サンニモン)で世宗イ・ドがなんと肥やし撒き中。
仕事をしない役人を動かすために王みずから動いているのだそうです。
同時に、宮女トックムたちに犬の鳴き声を真似させて発音を確認しています。
実は世宗が捜査をカン・チェユンに担当させたのは単なる“おとり”でした。
世宗に根回しされているカリオン(泮村の肉のさばき手で朝鮮一の検視官)は
ホ・ダムの死因がわからないフリをしますが、それでもカン・チェユンはピン!
北方で武術を教わった師匠イ・バンジだけが知る秘技「乾溺死功」だったからです。
(イ・バンジはかつて内禁衛将ムヒュルを負かしたほどめっぽう強いお人だとか)
ひそかに世宗に呼ばれたカリオンは「“乾溺死功”という秘法です」と報告。
鼻の穴に少量の水を勢いよく送り込んで溺死させるこの技は女真に伝わる方法で、
カリオンはイ・セヨン大監という人について明に行ったときに知ったそうです。
集賢殿が怪しいですー。世宗五男の広平(クァンピョン)大君も関っているよう。
その集賢殿の代表的メンバーであるチョン・インジが世宗に聞いています。
「何も知らずに任務にあたっている者がいます。会合を開いて知らせては?」。
そんなことをしたら敵の思う壺だから個別に知らせろと世宗は答えました。
夜、学士ユン・ピルが集賢殿に侵入しているところへ、カン・チェユンが入室。
逃げたユン・ピルは書状を急いで燃やすも、カン・チェユンに気絶させられます。
そのときふくろうの声が聞こえ、カン・チェユンとチョタクが何者かに狙われ、
現れた覆面男がユン・ピルをさらい、“出上術(チュルサンスル)”で逃げました。
カン・チェユンと同じ秘技を使いこなす男の登場に、二人は驚愕します。
男を追って二人が鋳字所(チュジャソ)へ行くと、硫黄のにおいがして爆発。
燃えさかる建物に乗り込んで連れ出した宮女ソイを介抱するのではなく
「ヤツは誰だーー!?」と問い詰めまくるカン・チェユンを見たムヒュルは、
彼の腕の刀痕を見ていたこともあって「こいつトルボクだ!!」と確信します。
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