第6話 死者伝言(サジャジョノン)
文字を読めるフリをしてトルボクに責められたのを忘れられない宮女ソイ(タム)。
父を亡くした事件のせいで声を失ってしまい、王妃(昭憲王后)に助けられた後、
広平(クァンピョン)大君(世宗五男)の宮女として宮殿で働いていたのでした。
お互いの正体に気づかないまま、カン・チェユン(トルボク)がソイを事情聴取。
「学士ユン・ピルに借りた本をソイに返しに行かせた」と広平大君は証言し、
一度見たものを全て覚えるのが特技のソイが覆面男の腕輪の模様を描きました。
覆面男は、泮村のトダム行首やシム・ジョンスとつながっているようです。
カン・チェユン=世宗に恨みを抱くトルボクだと気づいた内禁衛将ムヒュル。
彼を始末しようとするも、便殿に呼ばれていると知り、世宗を守ろうと急ぎます。
しかしカン・チェユンは世宗に刃を向けず、事件を報告するのみに終わりました。
カン・チェユンの働きに感心している世宗に、後でムヒュルが正体を教えます。
「あいつはあのときのトルボクですよ。ソイはあいつを慕っていました・・・」。
幼いソイは世子時代の世宗に石を投げ、王妃が事情を説明したことがありました。
そして世宗は、罪なき人々を死なせたことを今でも苦悩しているのです。
学士ユン・ピルを解剖したカリオンが、4つの活字のコマを取り出しました。
それは、「| 口亡己(こんこうぼうき)」という死者伝言(サジャジョノン)。
カン・チェユンはあえてその言葉を皆に広めることで意味を知ろうとします。
さらに、ホ・ダムとユン・ピルの身体に刺文(チャムン)があったことにも着目。
同じ紋様を彫っていた二人は同じ組織に属していたはずだと推測していたところ、
明の言葉をあやつり武術もめっぽう強い直提学シム・ジョンスにも印を発見。
己身検閲(キシンコミョル=身体検査)を願うも、チェ・マルリに追い出されます。
ユン・ピルとホ・ダムの遺体を運び出して身体を確認したソン・サンムンたちは
自分と同じ印を見つけ「彼らも天地契員(チョンジゲウォン)!?」と驚きます。
世宗いわく、「| 口亡己」の意味を知るのは天地契員の中でもわずか8人だけ。
皆が必死に解明しようとしているその言葉の意味は「密本(ミルボン)」でした。
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