＊韓国ドラマあらすじ部＊

朝廷の要人たち特集の第二弾は功臣派です。
功臣派といっても推す王子はそれぞれに違うのですが
ま、ひとことでいうと、「卑しい輩」な人たちですね。


＜功臣派な人々＞


南陽君大監（ホン・ギョンジュ）・・・錦原君派

燕山君を廃して中宗を王位につけた「中宗反正」というクーデターで
手柄を立てた靖国一等功臣の一人。名門として有名な南陽ホン氏の出身です。
さらなる権力掌握のために娘のヒ嬪を後宮に送り込み（ドラマでは側室の娘設定）
ヒ嬪が生んだ錦原君を世子にしようとさまざまな画策をします。
ドラマ中では、ヒ嬪と同じく単純で楽天的な性格として描かれていましたね。
なにか失敗すると仮病を使って寝込むのが得意技です♪

実際には一等功臣なので物若かりし頃はすごい勢いがあったのでしょう。
「虎」という異名を持っていたそうですが
ドラマが盛り上がった頃は結構なお年という設定だったので
「老いた虎」と呼ばれたり、希楽堂は「紙の虎」に例えたこともあります。
左賛成に再登用された直後に亡くなりました。

靖国一等功臣のメンバーとしてはこのほかに
知中枢府事パク・ウォンジョン（平城君）（敬嬪を養女にした人）、
副司勇ソン・ヒアン（成希顔）、吏曹判書ユ・スンジョン（柳順汀）らもいますが
実際にドラマにきちんと出てきたのは南陽君と平城君だけですね。
でも平城君はドラマの最初の方で死んでしまいます。


止亭大監（ナム・ゴン）・・・福城君派

ドラマ中では最初は知中枢府事という位で出てきましたが
出世して左議政となり最後は領議政まで極めます。
字幕ではこの人だけはなぜか希楽堂大監などのように「止亭大監」とは出ず
ドラマ中のほとんどを「左議政」で出てきたような気がします。

養父のパクを亡くした敬嬪が自分の後ろ盾としてナム・ゴンらに目をつけ
それ以後は敬嬪の忠実な手下として働きます。
もちろん敬嬪息子の福城君を世継ぎとして推します。
ドラマ見てると可哀想なくらい敬嬪にへこへこしてましたし
悪巧みの作戦は全部敬嬪が立ててナム・ゴンらは従うだけでした。
実際はちがうのだと思いますが。

賄賂で私腹を肥やしてすごい財産を蓄えていたようで
途中で中宗からそれを指摘される場面がありました。
最後は改心したらしく、自分が書いた手紙類を全部燃やし、
子孫には正絹の服を着るなと言い残して亡くなりました。
筆にたけた人という解説もあったように思います。


華川君大監（シム・ジョン）・・・福城君派

上のナム・ゴンとセットのように動いていました。
ナム・ゴンのほうが偉かったのでパシリ的な役割を担っていましたね。
親分（姐さんかな？）として長年崇めてきた敬嬪を
ついに灼鼠之変のときに裏切り、敬嬪追放の旗手となります。

最後は左議政にまでのぼりつめましたが
賄賂の置簿冊を証拠に希楽堂から灼鼠之変の犯人にされてしまい
流刑されて賜死されちゃいます。無実の息子まで引っ張り出されて可哀想でした。
「知恵袋」というあだながあったそうですが
知恵を発揮しているところがドラマではまったく出てきませんでしたね。


パク・ヒリャン（番外編）

ザ・ズルい男。
ナンジョンにストーカーして抱きついたくせに
「あっちから誘われた」とごまかしたエピソードが印象的です。
パク参議の次男で早くに科挙に受かり、もともとは真面目な学者でしたが、
チョ・グァンジョが追放された己卯士禍のときに功臣に取り込まれ
それからは時勢を読んではいろんな功臣の手下となる風見鶏街道一直線。
派閥を渡り歩いた末に判府事大監の世子派（大ユン派）になります。
時流を読むチカラとズル賢さがズバ抜けていたのか、登場するたびに官職が上昇し、
ドラマ終盤では賓廳や便殿に出入りする立派なご身分になっていました。
実在する人かどうかは不明ですが、『実録』をざっと検索した限りはヒットせず。
「パク静庵」と呼ばれていたことから、チョ・グァンジョと号が同じなのかも？