安平大君のただならぬ動きを知った首陽大君が、あえて国境付近に留まり帰国を延ばす。右議政キム・ジョンソは安平大君を恐れてはいないものの、人事異動により領議政ファンボ・インや安平大君への権力集中を妨げた。同時に首陽大君と距離を置くことを端宗に承諾させ、端宗の膳を毒見させて食事には他の王子を同席させた。首陽大君の迎えを命じられた安平大君は、首陽大君を怖れて旅程を引き伸ばした上、わざと落馬して大怪我を装って引き返した。弟の演技を見抜いている首陽大君が博川江まで赴いて兄弟は再会。安平大君は政治に関与せず王を守ることを約束させられる。
先王・文宗と妃の墓が大雨で崩れる事件が起こり、ファンボ・インやキム・ジョンソは自宅謹慎して王の処分を待った。都へ華々しく帰還した首陽大君は、王陵建設を担当した自分の罪を詫びて端宗に処罰を求めるとともに、謹慎で済まそうとする重臣らに憤りを見せる。たちまち存在感を増した首陽大君にミン・シンは危機感を覚える。
端宗が親政を始めれば処分されるとイ・ヒョルロに警告されても、キム・ジョンソは謀反への参加を明言せず、端宗に聖君の素質を見出していた。イ・ヒョルロは決行日を10月15日に定め、首陽大君やキム・ジョンソ、端宗を謀殺する覚悟を安平大君に求めた。
ハン・ミョンフェは安平大君の決起を待ってから首陽大君に始末させるつもりだった。そんな彼に桃源君夫人ハン氏は経済的な支援を続ける。やがて予定日を掴んだハン・ミョンフェは、イ・ヒョルロを安平大君から引き離すことや、10月10日の実行を提案。『生殺簿』にキム・ジョンソ、ファンボ・イン、安平大君、ミン・シンらの名をしたためる。仕える主人を次々に変えたホン・ユンソンからは、各屋敷の間取り図ももたらされた。
キム・ジョンソの独断で、端宗と淑嬪ホン氏が宮殿から移転。滞在先である恭恵公主とその夫・寧陽尉の屋敷では、出入りが厳しく管理される。その隙をかいくぐり、首陽大君が宮殿の殯宮で端宗と密会。首陽大君の意を受けた端宗は、首陽大君が命乞いをしていたとキム・ジョンソに伝え、イ・ヒョルロを異動させた。さらにミン・シンも都を離れることになり、首陽大君に用心しろと安平大君に訴えるが、安平大君は意に介さない。一時は首陽大君につこうと考えた恵嬪ヤン氏は、“命乞いをした”との噂に心が揺れていた。
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