イ・ヒョルロに派手に制裁を与えた首陽大君の処罰が論じられ、右議政キム・ジョンソは慎重な首陽大君の真意をはかろうとする。“世間に存在を誇示しながら朝廷を分裂させるのが狙い”と推測していたハン・ミョンフェは、クォン・ラムの紹介で実際に対面した首陽大君を“鳳凰”と見てとり身を捧げることを誓う。
端宗に謝罪した首陽大君は、“安平大君に警告したかった”と集賢殿シン・スクチュに語る。シン・スクチュが安平大君を追及すると、王座を暗示するような右議政キム・ジョンソからの手紙を見せられた。首陽大君を不問に付した端宗に、キム・ジョンソは恵嬪ヤン氏を通じて反論させるも、端宗は耳を傾けない。それでもキム・ジョンソの独裁が続き、安平大君の謀反が囁かれる折、明への顧命謝恩使に首陽大君が志願する。キム・ジョンソが辞職願を出して反対すると、端宗は家に赴いて辞職を引き止める。するとキム・ジョンソは、首陽大君の提案どおり貴人ホン氏の昇進を提案。キム・ジョンソを援護してきた恵嬪ヤン氏は憤る。
首陽大君はキム・ジョンソを信頼するよう端宗に言い聞かせ、明へ行く準備を開始。兵曹判書ミン・シン、重臣らの息子の随行を望む。ミン・シンはキム・ジョンソの命令にも背いて拒み、それを予想していた首陽大君は吏曹判書イ・サチョルに随行を願う。その他、キム・ジョンソの息子スンギュ、シン・スクチュらとともに首陽大君が北京へ出発。人事異動では首陽大君の希望が通り、チョン・インジが兵曹判書に任命された。
都では、イ・ミョンミンという男が兵を工事に借り出して私腹を肥やし、重臣らはそのおこぼれにあずかっていた。それを問題視したチョン・インジを異動させようと安平大君が企む。キム・ジョンソはイ・ミョンミンを捕らえよと命じるが、ミン・シンは言うことをきかない。
安平大君は別邸・武渓精舎で私兵を育て、領議政ファンボ・インやミン・シンらと親交を深めていた。さらにキム・ジョンソを左議政にして空いた右議政の座に就こうとするがキム・ジョンソに拒絶され、イ・ヒョルロに背中を押されて謀反の覚悟を固める。宮殿中に間者を忍ばせている恵嬪ヤン氏は、安平大君を支援しようと考えていた。
ハン・ミョンフェは首陽大君への失望を周囲に強調する傍らで、クォン・ラム、ホン・ダルソン、ヤン・ジョン、ユ・スらと会合。首陽大君の使用人チョ・ドゥンニムは執事イム・ウンに厳しく罰されて追放されたように装い、安平大君の屋敷で働き始める。首陽大君は都の動向に留意しつつ明での役目を無事に終え、端宗に詩を送る。受け取った端宗は涙を流した。
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