ハン・ミョンフェに批判的な大妃(貞熹王后)だったが、長年支えた功臣であるシン・スクチュとハン・ミョンフェに世祖の国葬を任せた。睿宗はかわりに亀城君に墓陵を担当させる。朝廷では世祖が不要と遺言した石室の件で意見が割れ、相談された大妃が粋嬪ハン氏を頼り始める。大妃側近のキム・スオンは二人の接近に反対する。
亀城君を見限ったユ・ジャグァンが、ナム・イが書いた詩をハン・ミョンフェに見せる。粋嬪はユ・ジャグァンに役人の奔競調査を命じ、やがてネ・ウンダルという男が亀城君の屋敷を出たところで捕らえられた。同時に、調査を知らなかったシン・スクチュにも奔競の疑いがかかってしまう。穏便に済まそうとする睿宗に、功臣でも許すべきでないと大妃が迫る。
亀城君が辞意を示し謹慎すると、粋嬪が辞表の取り下げを大妃に進言。亀城君を領議政に留任させつつも勢力をそぐことに成功した。さらに、ゆくゆくは領議政にしようと考えているハン・ミョンフェのことを大妃の前で批判する。続いて、ハン・ミョンフェと通じているユ・ジャグァンがナム・イをおだてて挙兵を決意させた後で謀反を告発した。
世祖が寵愛したナム・イの反逆が信じられない睿宗に、ハン・ミョンフェがナム・イの詩を見せる。告発したのが亀城君らの仲間だったユ・ジャグァンだったことからナム・イの計画は信憑性を増し、彼は取調べ中に舌を噛み切った。シン・スクチュは亡き友クォン・ラムの娘婿を陥れたハン・ミョンフェを責める。ユ・ジャグァンは敵愾功臣二等の称号をもらった。
そんな折、新領議政パク・ウォニョンが急逝し、粋嬪と大妃の推薦を聞き入れた睿宗がハン・ミョンフェを領議政に任命する。睿宗は隠そうとしていたが、病が進んでおり、粋嬪は病状を探らせていた。一方ユ・ジャグァンは粋嬪を警戒しろと睿宗に進言し、息子である斉安大君の世子冊封を急がせる。幼い端宗の末路を知る睿宗は決断できない。
国王(者山君)の義父になるかもしれないから領議政を辞任しろと粋嬪従兄ハン・チヒョンに助言されたハン・ミョンフェが辞職を申し出、後任に「愚直だからこそ奸計を企まない」としてホン・ユンソンを推薦した。やがて大妃は、利発な者山君に王位を継承させる可能性を口にし始める。ハン・ミョンフェはチョン・チャンソンを操って亀城君を告発させた。
睿宗が誥命を残さないまま崩御した。5歳の斉安大君を喪主にすべきでないとハン・ミョンフェに言われ、後継者が喪主になるとシン・スクチュに説明された大妃は、ついに者山君を指名する。その日の午後に朝鮮王朝第9代王・成宗が誕生した。貞熹王后は大王大妃に、安順王后が王大妃となるが、礼法により粋嬪は大妃になれなかった。
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