怒り狂った太子(後の燕山君)は御医を痛めつけた後、我に返りました。
この事件を知らないはずはない仁粹(インス)大妃なのに一切それに触れず、
成宗夫妻と一緒に東宮殿になぐさめにいくと言い出しました。
私は太子を嫌いなのではなく器の小ささが気になるのですと成宗につぶやくと、
出迎えた太子嬪シン氏の手を取って慰め、当分大妃殿への挨拶は不要と言います。
太子はその頃、斉安(チェアン)大君を訪ねていました。
子供を亡くした太子様を大妃はしばらく攻撃しないが次に暴風雨がくるでしょう、
“死んだふり”をするのです・・・と案外策略家な斉安大君が身の処し方を助言。
夜のお相手を務めるソンファの涙を見たからか、太子は泊まらずに帰りました。
死んだ王子や妊娠中の太子嬪が毒を盛られたという噂が広まりました。
常識で考えれば大妃サイドがその犯人なのですが大妃は平然としており、
もしや逆に大妃側が流した噂なのか?という推測も生まれ混乱します。
そんな折、乳母に一服盛られた!と顕粛(ヒョンスク)公主が訴え出ました。
睿宗の娘である顕粛公主は嫉妬深く、夫(豊川尉)と目を合わせただけでも罰し、
亡き者にされた人も多かったものの、公主を育てた乳母の悪事は考えがたいとか。
朝廷はこの問題で紛糾。大妃の目の上のたんこぶである王大妃(安順王后)を
黙らせたい大妃の策略なのだと人々がようやく気づき始めました。
キム先達が豊原尉から土地の権利書をせしめてきてチャン・ノクスとニヤリ。
めざせ笑春風!ってことで太子に定めた狙いをはずすつもりはありません。
けれども幸運は続かないもので、かつての舅パク・チャンスと鉢合わせ。
役所に訴えてお前を八つ裂きにしてやる!と言われちゃったノクスは
先生(口の悪いおばあさん)と一緒にすたこらさっさ~と夜逃げしました。
さっそくやってきた役人に捕まっちゃうサンウォル夫妻がお気の毒ですね。
二人が逃げ込んだのは月山大君夫人が祈りを捧げる興福寺(フンボクサ)でした。
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