王は心の病だという噂が広まり、その理由を知るのは斉安(チェアン)大君だけ。
会いたいのに愛しい斉安大君が宮殿に来ないのにへそを曲げた燕山君は、
豊川尉イム・サホンのしつこい招待に応じてついに彼の屋敷を訪れました。
妓生なしの宴席が深夜まで続いた後、庭を歩く王の前に妓生たちがタタタ~と登場。
ただ一人だけ白装束のチャン・ノクス(張緑水)と燕山君がノリノリで踊っています。
褒美に官籍から名前を抜いてやろうという燕山君の持ちかけを断り、
妓生は罪の重い私の務めなのですと屁理屈をこねて遠慮するノクス。
燕山君の目にはノクスと月山大君夫人パク氏の笑顔が重なります・・・。
が、この夜はお手つきしなかった?ようで、燕山君は夜のうちに宮殿へ戻りました。
権力を完全には握っていない王として、けっして無理はしなかったとか。
仁粹大妃を牽制できるただ一人の存在だった安順大妃が逝去しました。
息子の斉安(チェアン)大君は小屋で3年の喪を過ごし世の中との関係を断絶。
燕山君の悲劇が始まったのはその頃だったそうです。
宮殿の隣に住んでいるイム・サホンは、自宅の塀を崩して宮殿と庭続きに改装。
燕山君はさくっと簡単にイム・サホンの家に行くことができるようになり
昼日中からドンチャン騒ぎで宴やら弓やらを楽しんでいました。
そのおかげで都の妓生房は開店休業状態だとチョン貴人&オム昭容が噂します。
いつものようにイム家で弓を射るうちに、昔の鹿の事件をふと思い出した燕山君。
その失礼な鹿を見つけて始末しましょう!とイム・サホンがそそのかすと、
王はいきなり豹変して先王の鹿を弓で射ってしまい、内侍たちが震え上がります。
その夜、行方しれずになった燕山君を心配する兄スグンに王妃シン氏が話します。
「きっと月山大君の家です、母の愛を知らない殿下は夫人を慕っているのです・・・」。
その予想どおり、燕山君は亡き伯父・月山大君の屋敷にいました。
訪ねてきた弟ウォンジョンを夫人パク氏が燕山君と引き合わせて挨拶させます。
自分が兵曹参議の職にいるのは姉が燕山君に頼んだからと知ったウォンジョンは
燕山君につれない態度で応対し、もう官位をねだらないでくれと姉に言いました。
詩人だった燕山君は月山夫人にも詩を残しているそうです。
「雨が上がり雲が消え夜空は明るい 夢を叶えるには月が明るすぎる・・・」
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