ファンジニ第1話 「三千拝の願い」
ファン・ジニ(チニ)は松都(ソンド)のお寺で母を知らずに育ちました。
母を捜すために、三千拝という苦行をやり遂げ、ようやく外出を許されます。
ですが、母の香りと赤いチマというわずかな記憶では見つけられません。
お母さんはどこ?どうしたらお母さんに会えるの?と涙を流すチニを、
しとやかで賢い子になったらお母さんが迎えにきてくれると僧侶が諭します。
チニは町で見た妓生(キーセン)たちの華やかな行列と美しい舞に一目ぼれ。
彼女たちに見惚れるチニに、僧侶は「見てはならぬ」と厳しく禁じました。
それでもチニはこっそり寺を抜け出し、妓生を募集する松都教坊の貼紙を発見。
作務衣姿で教坊を訪ねて断られた後も、見よう見まねで踊っています。
チニのその姿を教坊の長であるペンム行首(ヘンス)が目撃しました。
一度見ただけで舞っていると知ったペンム行首はチニの才能に強く惹かれ、
僧侶に連れ戻されていくチニに「ここは松都教坊よ!いつでもおいで!」。
宮中の宴を任されている女楽の行首でライバルのメヒャンに手柄を奪われ
松都教坊の未来のためには才能ある童妓が必要だと考えていたからです。
ちなみにペンム行首とソン長官は昔イイ雰囲気(?)だったのか、想い合う仲。
女楽のメヒャン行首は権力欲が強く、松都のペンム行首は芸を極めるキャラです。
実はチニの母ヒョングムは、松都教坊から何度も逃げ出そうとした盲目の妓生。
妓生が生んだ子は妓生になるという決まりがある時代だったので、
ヒョングムはチニを妓生にしないために死んだことにして寺に預けていたのです。
ある日、チニがまた寺を抜け出して再び教坊へ行ったときのこと・・・。
寺に娘を隠していたのがバレたヒョングムが、厳しい罰を受けていました。
チニが教坊に来たと知ったヒョングムは「絶対ダメ!」と悲痛な叫びを上げます。
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