第3話 密本(ミルボン)
お許しください!と世宗イ・ドは上王(太宗イ・バンウォン)にひたすら命乞い。
心こもってないよ?と指摘されると、さすがの洞察力!と耳元で言い返します。
さらに「は?空の重箱?魔方陣の箱なら届きましたけど?」と屁理屈をこね、
空なのは父上の亡き後を示してますよね?私しか王になる者はいないし!と応酬。
世宗はこのとき、小さな殿閣を建てて学者と学問をして父上を補佐したいと願い、
太宗はその願いを見下しつつも「集賢殿(チッピョンジョン)」と名づけました。
王権主義の太宗は、学者をウザがり、臣下に学ぶ経筵(キョンヨン)も大嫌い。
でも父を見てきた世宗は、父と違う文治政治をする!という野望を抱いています。
そんな息子に太宗が「密本(ミルボン)」やチョン・ギジュンの名を出しました。
密本とは太宗が粛清した三峯(サンボン)チョン・ドジョンが結成した秘密結社。
彼の弟ドグァンとその息子ギジュンが継いでいるという都市伝説がありました。
興味のないフリをした世宗でしたが、9年前の出来事をまざまざと思い出します。
科挙で王を非難してチョン・ドジョンを称える答案を出したチョン・ギジュンは、
追って来た忠寧大君(昔の世宗)を思いっきり馬鹿にしたことがありました。
王は三峯先生から朝鮮を盗んだ!お前には何もできない!と嘲笑したのです。
無礼な答案を出したチョン・ギジュンと父チョン・ドグァンは追われる身になり、
チョン・ドジョンの理想である臣権主義を綴った壁書が地下から見つかりました。
「臣下は根で、王は花。花は腐っても根は残る。花は花に過ぎない」・・・。
ドラマのタイトルである「根の深い木」は、これに由来しているのですね。
そして今、太宗の密命でチョ・マルセンがチョン親子を追跡中と知った世宗は、
チョン親子を助けよ!と同副代言(トンブデオン)イ・シンジョクらに命令。
泮村(パンチョン)では・・・幻の「密本の書」をトダム行首が手にしていました。
これで再結成できる!と喜ぶチョン・ドグァンにチョ・マルセンが迫っています。
ですが文成公の祠堂がある泮村に入ると儒生に大反抗されちゃうため、
チョ・マルセンは刺客姿に化けて義禁府としてではなく私的に侵入します。
村人たちが刺客と乱闘する隙に、小屋から脱出したトルボクが泮村から逃走。
ひそかに逃げようとしていたチョン・ドグァンが乗る馬(密本つき!)を奪い、
防ごうとしたチョ・ドグァンの従者はトルボクの巾着(父の遺書入り)を奪います。
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