第13話 孤独な奇襲作戦 ※注/癸酉靖難(ケユジョンナン)の回です
決起したのは秋の月夜のはずですが、首陽(スヤン)大君の兵が雪の中を訓練中。
ハン・ミョンフェは妓生を呼んでご馳走を用意して主要メンバーに指示しました。
「ヤン・ジョンはキム・ジョンソの家を見張れ。ユ・スとユ・ハは宮殿へ行き、
門を閉ざさせるな。ホン・ダルソンは宮殿の外で待ってスヤン大君を案内しろ」。
内官オム・ジャチは部下たちに武器を持たせ、宮殿には物々しい空気が流れます。
スヤン大君は端宗に謁見し、謀反者を捕まえることを事前報告して許可をゲット。
キム・ジョンソをまず消したいと考えるオム・ジャチがそばで味方してくれます。
空気が不穏です!と内官キム・ヨンが安平(アンピョン)大君に報告すると、
スヤン兄上とキム・ジョンソのどっちが死んでも損はないし♪とのん気ムード。
キム・ジョンソの長男スンギュは「どうせ100人程の烏合の衆」と鼻で笑います。
今晩は部屋にいてください!とソンイに気遣われたチェ尚宮は、感動の涙・・・!
ジョン(後のインス大妃)は実家からスヤン家に戻り、嵐の前の家族団らん。
私にも一杯くださいと頼み、スヤン大君が夫人ユン氏に杯を持ってこさせます。
(いくら懐妊中とはいえ姑に働かせて黙って見ていていいのでしょうかね?)
するとユン氏は鎧を手に戻り「上に官服を着てください」と差し出しました。
ここでやっと父と心を一つにした桃源(トウォン)君が戦闘ルックにヘンシーン!
でもスヤン大君に「残って母上を守れ」に言われ、それでも出かけようとすると、
ユン氏が叱りつけて家に残らせます。そりゃ夫も息子も失ったら大変ですものね。
今回はいつも小賢しいジョンよりも、王族のヨメ歴が長いユン氏の泰然度が上。
短刀やら薬瓶やらを並べ、「失敗したときのために選べ」とジョンに迫りました。
端宗1年(癸酉年)10月10日、スヤン大君は執事イム・ウンだけを伴って外出。
帽子の羽をわざと片方落としておき、左議政キム・ジョンソの屋敷を訪ねました。
マヌケに振舞ったおかげでキム・スンギュが油断してイム・ウンも庭に入れます。
アンピョン大君に謀反の動きがあるので宮殿に来てくださいとスヤン大君は告げ、
王の密書を探すフリをすると、キム・ジョンソが息子に帽子を取ってこさせます。
月明かりに手紙をかざして読んだキム・ジョンソを、イム・ウンが鉄槌でガツン!
戻ってきたスンギュも倒し、待機していたスヤン勢が屋敷になだれこみました。
血まみれのスヤン大君が宮殿に行くも、したたかな端宗は門を開けてくれません。
(どちらが倒れるか結果を待ってから開けるべしとオム・ジャチが進言中)
そこでクォン・ラムたちは内官を集め、「重臣たちを宮殿に呼んで来い」と命令。
ついでにアンピョン大君の手下のキム・ヨン内官を斬っちゃいました・・・。
ここで、兵曹判書ミン・シンを始末してきたホン・ユンソンの発言が大波紋。
「あれ?キム・ジョンソの使用人がミン・シンの家に報告に来てたけど?」。
え!キム・ジョンソ生きてるの?どっひゃーん!と焦りまくるスヤン勢でした。
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