第19話 譲位の日
自分の腹黒さをときどき後悔するというハン・ジョン(後のインス大妃)の会話を
また今日も部屋の外で“無欲で高潔な”桃源(トウォン)君が立ち聞きしてます。
今回の粛清の標的は錦城(クムソン)大君と腹心のチョ・ユレとソン・ムンチ。
これを機にスヤン軍団は端宗に譲位させる気マンマンで宮殿に乗り込みます。
出かけようとした首陽(スヤン)大君(後の世祖)はトウォン君に反対されると、
「私が身を引いたからといって王が弱ければ逆臣がいなくなるわけではない!」。
ユン氏は息子を非難するも、ジョンは「ご立派でした」と夫の手を握るのでした。
領議政スヤン大君に頼まれた左議政チョン・インジ(と右議政ハン・ファク)は、
深夜の大殿を訪ね(錦城と恵嬪の処分を求めるかと思ったら)譲位を願いました。
譲位するから恵嬪の息子とクムソン大君を助けろと端宗がきっぱりと命じます。
王妃(定順王后)と二人きりになると、抱き合ってさめざめと泣く気の毒な端宗。
大殿の悲しいようすをストーカーなソンイが外で伺っており、涙を流すのでした。
その後「スヤンが憎い!殿下がかわいそう!」と泣いてパク尚宮にシバかれます。
スヤンが固辞してる?はよ譲位せんかい!とせかす譲寧(ヤンニョン)大君に、
ご馳走だからと飛びつくわけにはいかないと説くチョン・インジがナイスです!
そして重要な御宝(オボ)を運ぶのは集賢殿ソン・サンムンの役目でした。
忠誠心あついソン・サンムンが泣き、駆けつけてきたイ・ゲも嘆きまくります。
申し訳ない・・・とスヤン大君がダダ泣きし続けていますが、本心は違うはず!
史書にも「何度も固辞した」とあるそうですが実際にはわからないそうです。
前王の服は燃やされており、王も若いため、宮殿には新しい王服がありません。
私のクビが飛ぶから早く用意しろ!と内官チョン・ギュンがチェ尚宮に命じます。
そこで登場したのが、ジョンがこの日のためにあつらえておいたステキな王服。
イム・ウン執事は目頭を熱くし、その完璧な出来栄えに尚宮たちが大絶賛です。
王妃になるのが決まったユン氏は嫁ジョンを呼ぶと家の倉庫の鍵を渡しました。
既婚者のトウォン君は宮殿で暮らせないしきたりと言われ、ジョン大ショック!
父上に反抗したことを謝ってください!とトウォン君に迫ると、怒鳴られました。
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