世宗17年(1435年)の秋、景福宮の鋳字所で、ある書物が刷られました・・・。
大護軍チャン・ヨンシルが開発した書体・甲寅字(カビンジャ)を使ったそれらは
『四声譜』『切韻』『中原音韻』『洪武正韻』など漢字を韻で分類した本ばかり。
なぜ韻書ばっかり?と領議政ファン・ヒも重臣も集賢殿の面々も首を傾げます。
さらに世宗は「法典を吏読(イドゥ)で訳すか簡単な文字を開発しろ」と命令。
(官読とは漢字の音と訓を借りて朝鮮語を記した表記法で下級役人が使うもの)
民に法を教えれば悪用される!とチェ・マルリやチョン・チャンソンは大反対で
ましてや新しい文字を開発ということなんて、1ミリたりとも考えていません。
民思いな世子(後の文宗)は翻訳に賛成し、話し合った世宗にこう言われました。
「王は一刀両断ではいけない。征伐はあきらめない。反論は納得するまでしろ」。
大酒をくらった芸文館大提学ユン・フェが、書庫の床で朝まで眠りこけています。
世宗は叱り飛ばし「禁酒令を出すぞ!酒は杯三杯まで!」と銀の杯を渡しました。
昭憲(ソホン)王后の誕生祝の膳をつくる厨房で、世子妃ポン氏がいそいそ料理。
驚くクォン承徽(スンフィ=後の顕徳王后で端宗の母)をさっそく攻撃してます。
いろいろあった後なので誕生祝いの宴に気が乗らない昭憲王后や世子たちですが、
そうとは知らない世宗はノリノリで子作りをせかし、微妙な雰囲気が漂います。
その後、昭憲王后は「女官ソサンとタンジ(世子妃の相手)を消さない」と決定。
でもハン尚宮は独断で始末を決意し、二人に「待令熟手の家へ行け」と命じます。
ピンと来たソサンは外出を拒み、世子妃とのラブラブシーンを描いた絵を見せ、
私たちを消そうとするならばらこれを撒くわよ!とハン尚宮を脅迫するのでした。
吾都里族を制圧して会寧の地を取り戻した咸吉道都節制使キム・ジョンソから
蒙古から密使が来たとの知らせが届き、世宗は北京に情報を流して警戒させます。
東廠プンゲはファン・チャンに近づき、ワン・ジンの暗殺をささやいています。
シン・ジャンの息子スクチュが「俺を日本に連れてけ」と日本人に頼んでいます。
ユン・フェの孫がソクチュと結婚しているようで、二人は親戚なんですね~。
語学の才能のあるソクチュをユン・フェは集賢殿に入れたいと考えていますが
過労死した父や肝臓がんを隠して働く義祖父を見てきたスクチュは嫌がります。
文字創製計画を知っって「文字は既得権であり権力」と反論するファン・ヒに、
そなたにとって政治とは?なぜ政治に戻ってきた?と世宗が問いかけました。
ファン・ヒは翌日には考えを翻し「王様と同じ夢を持ちたい」とあっさり賛成。
シン・スクチュを仲間に引き入れ済みだったので、ユン・フェもびっくりです。
ってことで、世宗の政務を減らすため、軍事権人事権を除く決裁権を世子に譲渡。
帝王学を学んでもらうと説明されて納得したっぽいマルセンに衰えを感じますね。
一方「絶対何か企んでるぞ!」と疑っているチェ・マルリには成長を感じます♪
残業続きの世子のところに世子妃がやってきて、涙ながらに復縁を願いました。
すっかり改心したらしい世子妃は女官ソサン&タンジに謝って手切れ金を渡すも、
さんざん弄んだくせに!町に酷聞を広めてやる!とソサンに脅されちゃいました。
世子妃は悩みぬいた末、女官との不貞を世宗にみずから告白、廃妃を願い出ます。
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