第5話「生きる望み」
傅瑤は無実の罪で死んだ李元児の夢にうなされるようになり、夜な夜なお祈り。
目撃した馮媛は王政君が無実と悟り、暴室へ押しかけるも会わせてもらえません。
傅瑤は、永巷の後宮が集まる上林苑のお茶会で張婕に近づきます。
舞のご褒美にと投げ渡されたお菓子もきちんと食べて忠誠心を示し、
花粉でできた顔のできものを治す薬を献上して取り入りました。
傅瑤は後宮を抜け出して、商売を営む兄にしばしば会いに行っていました。
この兄は傅瑤と違ってやさしく善良な人のようで、
李元児の夢にうなされる妹を案じ、後宮を出ろと説得。
しかし傅瑤は、人の上にたつ人間になってやる!という決意を変えません。
過酷な労働に耐えかね、母のように自害しようと簪に手を伸ばした王政君を、
どこからか聞こえてくる簫の音が思いとどまらせました。
その簫の楽士に、言葉を交わすようになった馮媛が頼みました。
「あなたは陛下のお気に入りだったわよね?だったら王政君を助けて!」
楽士は牢に入ると、高熱で死にかけている王政君に水と薬を与えます。
一夜が明け、目を覚ました王政君を抱きかかえながら、楽士が聞きます。
「私の名を覚えているか?」「簫育。簫の音を初めて耳にしたとき恋をしました・・・」
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