第19話「残された道」
元帝の崩御後、傅瑤は定陶王太后に、息子・康は定陶恭王に封じられました。
任地である定陶に赴かなければならないのに、傅瑤は未央宮に居座り続け、
永巷を離れ静かに暮らしましょうと諭す息子を困らせています。
何日も食事をとっていない傅瑤は、故・元帝からもらった髪飾りをつけて失神。
異母弟・康と仲のよい成帝は、傅瑤が回復するまで出発を延期するよう命令し、
傅瑤の性格を知る王政君はそんな息子を責めるのでした。
一方、興が中山孝王に封じられた馮媛は静かに出立の用意をしていました。
本当は行かせたくないけど許してね、恋しくなったらいつでも来て・・・と
皇太后・王政君が別れを惜しみに来ます。
食いしん坊で天真爛漫な興は、兄上たちと離れたくない!と駄々こねてますが、
中山は餅菓子と蒸し肉で有名よ♪と馮媛が食べ物で釣っちゃいました。
咸陽令(かんようれい)・班念駒(はんねんく)というタヌキじじいらしき男が、
簫育に自分の娘・班恬(はんてん)を紹介するふりをして成帝にお披露目。
見た目が麗しく詩歌や書にも精通している彼女を、王政君も気に入ります。
入内したばかりの皇后(許娥)に悪いと思いつつ、早く世継ぎがほしいため、
経娥(けいが)に封じて漪蘭殿(傅瑤が居座る殿)に呼びました。
成帝は班恬の後宮入りに大喜び。許皇后との夜伽はご無沙汰のようです。
馮媛が宮殿を旅立ったのに、まだ漪蘭殿から離れない傅瑤は、
会いにきた王政君にありったけの憎しみをぶつけまくります。
出発か死のどちらかを選べ・・・と言い捨てて去って行く王政君。
なんと傅瑤は下女の服にコスプレして王政君の寝台に火をつけちゃいます。
ですが王政君は皇后が懐妊したと聞いて外出しており被害には遭いませんでした。
捜査が始まると、傅舎人(傅子元=傅瑤兄)が自白し自害しました。
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