<趙光祖(チョ・グァンジョ)と士林派について その2 彼の理想>

中宗に認められた趙光祖(チョ・グァンジョ、チョ・ガンジョ)は
以下のような改革を次々と推し進めていきます。

(1)郷約
「女人天下」に出てきませんが、チョの理想の概要のようなものでしょうか。
中国の夏・殷・周の理想社会を建設することをめざしていたそうです。
民を性理学的規範で教化して、清く正しく美しい世の中をつくりたかったよう。
しかし上からの押し付けは民の反発を呼び、よい指導者もいませんでした。

(2)賢料科
これは「女人天下」に出てきますね。科挙だと知識しか判断できないから
推薦によって学問と徳を備えた人物を登用しようというものです。
でもこの制度で採用された人物のほとんどがチョ・グァンジョ派だったので
功臣派からは強い反発があったそうです。

(3)宮中の女楽廃止、内需司の高利貸し禁止など
内需司の高利貸しって・・・どこかで聞いたような言葉です。
敬嬪実父のパク・スリムが(地位を利用して個人的に)やってましたね~
敬嬪が憎憎しげにカメラ目線で「ヂョ~~~グゥワァンジョオォォォ~~~」と
雄たけびを上げていた背景にはこれもあったのかも?しれません。
それからチャングムでも事件になった「昭格署廃止」もチョの政策でしたね。

(4)偽勲削除
靖国功臣の数が多すぎる!不正な手段(賄賂)で功臣となった者が多すぎる!
ということで、功臣たちの位削除を申し出ました。
功臣派たちの立場を直接脅かすものなので、もちろん功臣派と大激突。
またこの極端な主張を認めると士林派の天下となり党派のバランスも崩れます。
ですので道学政治をめざした中宗もついていけませんでした。

(5)中宗個人にも性理学を推奨
政治への口出しだけでなく中宗個人(やたぶん王室)にも
性理学に基づいた生活を強く勧めたそうです。
「女人天下」で、後室もつな!と主張して(跡継ぎを望む)大妃がムッとしたり、
占いやそれに基づく派手な儀式に文句を言って敬嬪を怒らせたりしましたが、
おそらくそのようなことを指しているのだろうと思います。
側室についてはチョ自身にも逸話が残されているようですよ。

コメント

  1. 黄梅 より:
    グアンジョさまー

    こんばんは!

    こうして拝見するとグアンジョさま、相当儒学の王道いってますね。
    >夏・殷・周の理想社会 って、中国時代劇でも死ぬほど出てきます
    が、「聖人」の思想がよくわからず。孔子様は難しい・・・

    >「女人天下」で、後室もつな!と主張して(跡継ぎを望む)大妃がムッとしたり、
    >占いやそれに基づく派手な儀式に文句を言って敬嬪を怒らせたりしましたが

    ありましたねー性理学!
    中国時代劇でも頻出でちょっと本を読んだりしたけど眠くなります。。
    グアンジョ様熱い!燃える男ですね。

    功臣・外戚の弊害に比べたら清廉という印象はありますが
    清濁併せ呑まないと政治ってうまくいかなさそうな・・・・
    これだとかなり潔癖にみえまーす!」

  2. うめ子 より:
    Re: グアンジョさまー

    黄梅さま、いらっしゃいませ~

    > こうして拝見するとグアンジョさま、相当儒学の王道いってますね。
    > >夏・殷・周の理想社会 って、中国時代劇でも死ぬほど出てきます

    そうなんですか!儒学の王道なのですか。
    私にはそこのあたりの判断もできず・・・。
    さすが黄梅さま、おくわしいですね。
    まずは夏や殷のことを勉強しないと・・・です。

    > 清濁併せ呑まないと政治ってうまくいかなさそうな・・・・

    私は「女人天下」見てからその考えでドラマ見るようになりました。
    すごいです、女人天下。

  3. かよ より:
    “ハン尚宮があそこまで生きてたのは…”

    >私は「女人天下」見てからその考えでドラマ見るようになりました。
    >すごいです、女人天下。
    全く政治ではないですが、私も「女人天下」を見て見方が変ったんですよね。
    初めて見た韓国ドラマ&時代劇が「チャングムの誓い」で、
    正義だの何だの、信念を貫くだの何だのって真っ直ぐな方向に描かれてるので、
    普通はそうだろうという観点で見ていました。
    元々「チャングム」の舞台であるあの時代は陰謀だの何だのってあるというのは聞いてましたが、
    本気で、どこまでそんなものがあるか考えてませんでした。
    でも「女人天下」を見て、
    「ものすごかったんだなぁ…」
    と、思いました。
    どちらもドラマなわけですが、「女人天下」は史実に近いわけですよね?

    「チャングム」で陰謀に陥れられたハン尚宮が亡くなって、
    チャングムが
    「こんなことがあっていいはずがない!こんな亡くなりかたをするなんて…!」
    と、言っていて、初めて見た時は私も同じ思いでしたが、
    「女人天下」であの時代はあんなだったんだと分かってからそのシーンを見たら、
    「いや、あんな真っ正直で真っ直ぐな人があそこまで生きてこられただけでも不思議だ!
    上で(王妃や側室のこと)あんなに陰謀だの何だのやってるのに、
    下で(内人や尚宮の間)何もないはずがないんだから!!」
    と、ひねくれた(?)見方をするようになってました…f^_^;
    (でも、もちろんあのシーンはやっぱり未だに大泣きしますけど)

    ハン尚宮、好きなキャラなのに…(T_T)
    「女人天下」の効果、恐るべし…!

  4. うめ子 より:
    Re: “ハン尚宮があそこまで生きてたのは…”

    かよさま、こんにちは~!

    > でも「女人天下」を見て、
    > 「ものすごかったんだなぁ…」
    > と、思いました。
    > どちらもドラマなわけですが、「女人天下」は史実に近いわけですよね?

    そうなんですよ~。
    ナレーションでも「この後は陰謀や策略がまかりとおる時代になった」
    みたいな内容のことをしゃべってましたので
    歴史の評価としてそういうことになっているのではと思います。
    「女人天下」は誰のことも美化せずに描き、
    えげつない陰謀が延々と続くところがすごいと思います。
    だから私には超!斬新でした。

    > 「女人天下」であの時代はあんなだったんだと分かってからそのシーンを見たら、
    > 「いや、あんな真っ正直で真っ直ぐな人があそこまで生きてこられただけでも不思議だ!

    たしかに!!見る順番が違っていたら・・・と思いますね。
    私も「女人天下」以降は、「チャンヒビン」の純粋な王妃さまに
    ケッ!それ本心?とか思ったりしましたもの(爆