さて最後に、趙光祖(チョ・グァンジョ、チョ・ガンジョ)が属した
当時の士林派とはどういったものだったのか?について紹介したいと思います。
士林派が政治で活躍しはじめたのは、中宗や燕山君の父・成宗の時代でした。
歴史本によると、「新興官僚群」や「中小地主層」と説明されています。
彼らのルーツは慶尚道出身の学者官僚たちで、
長い間地域で朱子学の啓蒙と指導にあたってきました。
その筆頭は、高麗時代の吉再(きっさい)の教えを継ぐ金宗直(キム・ジョンジク)。
成宗はキム・ジョンジクの思想を慕い、垂簾政治が終わると彼を都へ呼びました。
力を増した士林派は、勲旧派に対立する一大勢力となり、
成宗はその均衡の上に強い王権を築きました。
でも遊び好きな燕山君(成宗息子)からは、口うるさい士林派としてうとましがられ、
勲旧派からある史草の存在を燕山君にバラされたのがきっかけで起こった
戊午士禍や
甲子士禍で粛清されます。(
このページの下のほうにある事件です)
これ以後も中宗時代に
己卯士禍、明宗時代に
乙巳士禍が起き、
「王と私」や「女人天下」で見たとおり、拷問→流刑→賜薬×大勢!が何回も。
けれども士林派はもれなく復活して政治舞台へ返り咲きます。
なぜなら彼らは“農荘”という広大な私有地を持っており
書院(私設教育機関)を通じて強い人的ネットワークを形成することで、
地域に政治的・経済的基盤をしっかりと築いていたからです。
中宗の後は二人の息子(仁宗・明宗)が王位を継ぎますが、
この時代までは外戚(例:ウォンヒョン)がやりほうだい!の世の中でした。
しかし明宗の後に宣祖(昌嬪孫)が即位すると、外戚時代は終わり、
士林派が政権を掌握します。ついに念願の与党になるわけですねー。
ところがどっこい、今度は士林派内部で争いが勃発。
ついには西人派と東人派に分裂し、朋党争いの時代へと続いていくのです。
ご紹介頂いた本を随時図書館で予約して日々楽しく読み勉強しております。
私も韓国の歴史ドラマが大好きで特に李氏朝鮮王朝時代に興味があり
先日も朝鮮王朝実録を図書館で借りて、ドラマ以上の王朝の深さを知りました。
本当にありがとうございます♪♪
私も王と私、王の女、女人天下、チャンヒビン、イサン、風の絵師、ファンジニ
を見ておりますが・・・しっかりとこちらで復習させて頂ける上に
興味のある方々の事が色々な形で知れ、新たな事も知れて嬉しい限りです。
私も敬嬪朴氏ことト・ジウォンさんが大好きです☆彡
とても綺麗な方ですよね!!
気性が激しい敬嬪朴氏が大好きなんです。
史実でもその生き方が本当に清廉潔白で大好きなのが昌嬪安氏です。
彼女は死後に昌嬪に格上げされてますね-真の勝利者ですし。
今は王と妃、王朝の暁-趙光祖を視聴しております!
世祖時代からの策士ーハン・ミョンフェも是非見たいと思ってます。
ナンジョンの夫のイ・ドクファ氏が演じておられますね。
女人天下でもナンジョンに対しとても優しい旦那さんに感じます!!