志半ばで粛清されてしまった趙光祖(チョ・グァンジョ、チョ・ガンジョ)。
彼の評価としては、李珥(イ・イ)が記したものが有名だそうです。
それは要約すると「彼は賢くて国を治める才能を持っていたが、
学問を成就する前に政治の第一線に出てしまったので
王の過ちを是正できず功臣派を防ぐこともできなかった」。
ちなみに、イ・イ(号は栗谷=ユルゴク)という人は
偉大な儒学者で現在の5000ウォン紙幣に肖像画が載っているそうです。
また、チョ・グァンジョの思想は正しいが改革が急すぎたと評す学者もいます。
「実録」の見解では、当時の政治体制が成熟していなかったのが原因と書かれ、
「中宗が未熟な判断で己卯士禍のような親衛クーデターを起こした」とあります。
中宗時代では士林派は一時的な台頭に終わってしまいましたが
チョがめざした改革の方向性は評価され発展を遂げ
宣祖(ソンジョ=昌嬪孫)時代に入ると政治の中心勢力となります。
そんな趙光祖ですが、ドラマになっています。最近見つけて驚きました。
タイトルは「王朝の暁~趙光祖(チョ・グァンジョ)伝」。
私は未試聴ですが、いつか見よう・・・!と思いリストに入れました。