尚宮や内官たちは、盛大な祝宴を開催する世祖(首陽大君)の屋敷を守っています。
人もまばらで静かな景福宮の大殿には、一人さめざめと泣く端宗の姿がありました。
大妃(定順王后)にそっと抱きしめられると、堰を切ったように号泣します。
宴の主役な世祖は腰が引け気味の左議政チョン・インジに領議政の座を持ちかけ、
集賢殿の学者を政治に参加させて言路を開きたいと説いて取りまとめを頼みました。
同副承旨ハン・ミョンフェは「集賢殿は越えねばならぬ山」「恵嬪を生かすな」と力説。
殺さないと端宗に約束したばかりなのに・・・?と同意しかねる世祖に、
明日には明日の物差しがあるのです!と反論しました。すごい名言ですね~!
さらに譲寧(ヤンニョン)大君もいつものごとく恵嬪らの始末を世祖に催促します。
パク・ペンニョンという男が初登場です。『燃藜室(ヨルリョシル)記述』によると、
世祖が即位した日に自決しようとしてソン・サンムンに止められたとあるそうです。
しかし彼の当時の役職は忠清道監察使。譲位のときに都にいたはずがなく、
“死六臣の忠節を際立たせるための誇張だろう”とのナレーションが入り、
“かといって彼らの忠節が色あせるわけではない”とも語ってくれました。
その彼が王印を運んだソン・サンムンの家に怒鳴り込み、やがて二人で涙ぐみます。
都摠管(トチョングァン) まで勤めたというサンムンの父ソン・スンも登場し、
“彼は死六臣の精神的な支えとなった”というナレーションも入りました。
沿道の民に負担だからと平服に着替えて宮殿の端宗に朝晩の挨拶をしに行く世祖。
ある朝、世祖が訪ねると、端宗夫妻と側室二人と淑嬪ホン氏が大集合しており、
かなり不自然な楽しさムードを演出しつつ、おやつをほおばっていました。
一緒にお菓子を食べましょう叔父上♪と言われて世祖がちょい面食ってます。
刑曹参判パク・ペンニョン、礼曹参議ソン・サンムン、礼曹参判ハ・ウィジ・・・。
そんな人事を考えている世祖に、集賢殿を重用しすぎ!とハン・ミョンフェが反対。
科挙に落ちたからって彼らに嫉妬するな♪と世祖が笑ってやり過ごし、
王印を渡すサンムンの目を見たなら考えを変えたはず!とミョンフェは憤りつつ、
済州島に移送される途中のオム・ジャチ内官を手始めに始末させました。
一方、大妃父のソン・ヒョンスは判敦寧府事に任じられるようです。
世子妃となる着物をまとったハン氏は「天女のよう!」と誉めそやされて上機嫌。
私の尽力のおかげでそなたは王の孫よ・・・♪と笑顔で赤子に話しかけます。
対して新王妃ユン氏は宮殿で暮らすのを拒み、“夫は王位を奪った”とまで言い、
そなたが宮殿で夫を支えろとハン氏に話し、王妃用のお衣装着用も拒むのでした。
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