端宗を上王(サンワン)にせず廃位したほうがよいと説く譲寧(ヤンニョン)大君。
命を奪ったほうがよいかもとまで言い出す伯父に、首陽(スヤン)大君は大反対!
望んでいた座だが笑顔にはなれません、改革したいことがたくさんあるのです、
これ以上幼い甥を不幸にはできません、礼を尽くすつもりです・・・と語ります。
シン・スクチュ、ハン・ミョンフェ、クォン・ラムら承旨軍団が即位式を整え、
端宗が以下のような譲位書を出して首陽大君が即位しました。世祖の誕生です。
「父王が早々に世を去り、幼くして王になったため国に多くの問題を生じさせた。
首陽大君は謀反者を粛清して難局を打開したが、いまだに逆徒がおり混乱している。
この困難な状況を余では乗り越えることができぬため、王の座を叔父に託す・・・」
大殿で人払いをして二人きりになるとひしと抱き合う端宗と世祖。
幼い頃からの思いを叔父に語った端宗はお酒をつぎ、あふれても注ぎ続け、
流刑された義兄の寧陽尉、恵嬪ヤン氏、錦城大君らの命乞いをしました。
世祖は笑顔を見せて承諾すると、おちょこの8分目までお酒をつぎ、
以前文宗の殯宮で交わした「何があっても守る」という約束を守ると断言。
そんな叔父に端宗はチョル(拝礼)をして感謝を示しました。
しかし端宗の命の危機を悟っている大妃(定順王后)は思いっきり警戒中です。
大殿から出てきた世祖に向かって、初日から守れぬ約束をなさいましたね~と
臆面もなく話しかける同副承旨ハン・ミョンフェがすごいです。
そしてミョンフェは端宗を寿康宮(スガングン)に移らせたくてたまりません。
寿康宮は人気がないし!昌徳宮(チャンドックン)じゃだめなの?と言われても、
寿康宮は上王時代の太宗が住んだし昌徳宮は世子様(桃源君)のお住まいだ!と
端宗の移転を急ぎたがり、同副承旨ソン・サンムンといがみ合っています。
桂陽君夫人ハン氏や重臣夫人らは世祖の屋敷に嬉々として集まりました。
世子妃になる(見込みの)ハン氏(桃源君夫人)はもちろん喜びを隠しません。
が、新王妃ユン氏は客を無視。退位は凶事です・・・とお祈りに行きたがります。
譲寧大君ら王族や重臣たちが挨拶に来ても部屋の前で待たせたまま。
宮殿に王妃様がおられるのに・・・と、灯りを消して来訪を拒否するのでした。
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