「粛清」のことを「殺戮」だと孝寧大君にいわれたのがとっても堪える世祖。
悪夢に毎晩うなされる!ハン・ミョンフェも道連れにする!と悲痛な叫びをあげ、
フラフラと具合が悪くなり横になると、チョン・ギュン内官に決意を話します。
財政を建て直し、軍権を掌握し、官僚に忠誠を誓わせてから死ぬのだ・・・と。
世祖は思政殿に重臣と王族を一人ずつ呼びつけ、指から血を杯に注がせ、
世子の体にはそなたの血が流れているのだからな!と忠誠を誓わせました。
その杯を飲み干す世子(後の睿宗)がとーーっても嫌そうなのが笑えます。
ところがホン・ユンソンだけは「すでに何度も忠誠を誓いました」と拒否した後、
ハン・ミョンフェとシン・スクチュを助けてくださるなら何度でも誓います!
謀反は私ですら罠だと見抜けるのになぜ見抜けないのですか?と指を切ります。
ホン・ユンソンったら結構いいヤツじゃーん!と思ってしまいました。
そして出征式。第一陣営はユン・ジャウンを監督に東部の者が従い、
第二陣営は漢城府尹イ・ソッキョンが南部、第三陣営は兵曹判書イ・グクペが西部を、
第四陣営は青城射(チョンソンウィ)シム・アニが北部の者を、
第五陣営は都摠管(トチョングァン)ユン・サフンが中部の者を統率することに。
これら五人の責任者は功臣とは無関係の新しい人材でした。
首陽家使用人だった上護軍(サンホグン=中央軍の最高責任者)チョ・ドゥンニムが
都統使(トトンサ=軍隊を統率する司令官)亀城君イ・ジュンに王命を届けます。
軍権を掌握したいという世祖の意図もあり、亀城君は長期戦に持ち込んでいたそう。
親征の表明により兵の士気は高まり、討伐軍は各地で奮闘。イ・シエを追い詰めます。
上党君ハン・ミョンフェと高麗君シン・スクチュを放免して譲位するという世祖に、
領議政シム・フェは意見を言えず、“融通のきかない”都承旨ユン・ピルサンは反対。
ようやく幽閉を解かれた二人を世祖が出迎え、まずスクチュに許しを請いました。
狭い天井で腰が曲がりました~というミョンフェの嫌味を世祖が笑って受け入れます。
世祖は世子も同席させた宴席で二人を慰労すると、それぞれにお手紙を渡し、
争いを防ぐには嫡男継承が正しい、北方制圧の後で譲位する・・・と明かしました。
存命中に譲位すればミョンフェも下手な真似はできないというユ・ジャグァンの推測を、
そなたはミョンフェのことをわかっておらん・・・と世祖が否定。
そのしたたかなミョンフェが帰宅すると、待ち構えていた粋嬪ハン氏が言いました。
「大妃になる夢をかなえてくれるのはハン大監だけです・・・!」
スポンサード リンク