六曹の責任者が六曹直啓制の導入に抗議すると、世祖は見せしめとして礼曹参判ハ・ウィジに厳罰を与えた。兵曹判書イ・ゲジョンと兵曹参判ホン・ダルソンが急いで謝罪する。この頃、世祖の即位に尽力した佐翼功臣が発表され、辞令も下された。集賢殿の重用にハン・ミョンフェは不満を隠さない。人事に納得できない礼曹参議ホン・ユンソンに、世祖が恵嬪ヤン氏への恨みをこぼす。世祖にいくら目をかけられても上王(端宗)への忠誠心を捨てない左副承旨ソン・サンムンをハン・ミョンフェが警戒する中、芸文館大提学シン・スクチュと吏曹参判クォン・ラムが奏聞使として明へ発った。
深酒を重ねる世祖は、ある夜、イ・ゲジョンに激昂して斬りそうになる。目覚めた世祖に、恵嬪や錦城大君への贈り物を王妃(貞熹王后)が提案。恵嬪は受け取りを拒む。錦城大君は下賜されたお酒を飲み干したにもかかわらず、膳をひっくり返したという報告をホン・ユンソンが届けさせる。ホン・ユンソンはさらに恵嬪の手紙を入手して世祖に提出。恵嬪は絞首され、ホン・ユンソンは佐翼三等功臣に封じられた。
帰国したシン・スクチュとクォン・ラムがそれぞれ兵曹判書と吏曹判書に昇進。赴任中に夫人を亡くしたシン・スクチュに世祖が詫びる。正式に誥命を受けた世祖に、譲寧大君が再び端宗の廃位を進言。孝寧大君は反対する。世祖は左議政ハン・ファクを顧命謝恩使に任じ、端宗廃位を承諾してもらうよう密かに依頼する。
端宗の復位を願う戸曹参判クォン・ジャシン(端宗叔父)、大妃(定順王后)父ソン・ヒョンス、ソン・サンムンやその父ソン・スンらが結束。明の使臣を迎える宴での決起を計画する。危険を察知したハン・ミョンフェはシン・スクチュを動かし、宴に別雲剣(護衛)が立つのを阻止して事件を防いだ。ところが端宗派の一人である成均館司芸キム・ジルが義父で右賛成のチョン・チャンソンに相談したことから計画が露呈。ソン・サンムンは少しもひるまず、世祖を「ナウリ」と呼び、王位を奪った盗人だと罵る。こうして有名な「死六臣」ほか多くの学者などが端宗復位事件で命を落とした。
ハン・ミョンフェや世子妃ハン氏は端宗の外戚を追放する必要を感じていた。端宗はソン・ヒョンスの救命を願い、クォン・ジャシンが処分される。ハン・ミョンフェがチョン・チャンソンを脅してソン・ヒョンスを告発させるも、世祖は自宅謹慎にとどめた。寵愛した学者らによる反逆を知った世祖は集賢殿を廃し、ハン・ミョンフェを都承旨に昇進させて再びそばにおく。さっそく昌徳宮が包囲され端宗は幽閉状態となった。
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