粋嬪ハン氏に軟禁されたハン・ミョンフェ(上党君)が欠席のまま会議が開かれ、
懿敬(ウィギョン)世子と章順(チャンスン)嬪(睿宗先妻)の追尊を論じる老臣たち。
チョン・チャンソン(蓬原君)と婿キム・ジルはもちろん粋嬪をガンガンに後押しし、
領議政ホン・ユンソン(仁山君)とホン・ダルソン(南陽君)は立場を決めかね、
孝寧大君とシン・スクチュ(高麗君)は何も発言をせず無言を貫き通しています。
しかし世祖が即位する前から懿敬世子に嫁いでいた粋嬪の立場は弱いようで
ユン・ピルサンがもっとも強硬に粋嬪の格上げに反対し続けるのでした。
過去の例を調べたけど漢や宋でも王の親を追尊してるわよ!と粋嬪は大憤慨。
昌徳宮に行くと幼い成宗の手を取って、アイゴ~と泣きつきました。
母上と出て行きます・・・とさっそく大王大妃(貞熹王后)の前で涙を流す成宗。
困った大王大妃に呼ばれて参殿したミョンフェの前に、粋嬪が立ちはだかります。
「私を大妃にすると約束しましたよね?」「はっきり覚えていません」。
にらみ合った後で入室してきた二人に大王大妃はまず和解をすすめると、
粋嬪を政治に関与させないから大妃への格上げを認めてあげてとミョンフェに頼み、
ついでに亀城君(キソングン)も助けてやってほしいと付け加えました。
こうして懿敬世子が王に、章順嬪が王妃に、粋嬪が仁粹(インス)大妃に昇格決定。
・・・と思ったらク・チグァン(綾城君)が真っ向から反対を唱えて承諾せず
結局は懿敬王を傍系とみなして粋嬪を王妃にするにとどめることになります。
すると今度はこれまで黙っていた孝寧大君とシン・スクチュが口を挟み、
「本来は大妃になるべき人間なので三年の喪が明けたら大妃にする」
「王大妃(安順王后)には義姉として接する」ということで決着しました。
大妃になれなかった粋嬪はとーーってもムカついてます。
やっと王妃(恭恵王后)が入宮して、久々に成宗と語らった後にご就寝~。
明かりが消えた部屋を見てチョン・ギュン内官はうれしさを隠しませんが、
義母の許しも得ずに殿下と床についた!?王妃を呼びなさい!と仁粹王妃お怒り。
この事態を予想していた王妃(さすがミョンフェの娘!)がすぐに馳せ参じると、
今は喪中ですよ!禁欲するというしきたりも知らないの?と怒鳴られました。
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そして大妃になるには4年後の1475年2月27日まで待つしかありません。
韓明澮(ハン・ミョンフェ)などの功臣たちの抵抗により、
大妃になるまで年数を要してしまったことを物語っています。
因みに、さらに大王大妃になるのは1494年12月29日です。