大妃(定順王后)ソン氏は寧越(ヨンウォル)に同行できず実家へと戻されました。
それを涙で見送った上王・端宗は魯山君(ノサングン)に降格され、
僉知中枢院事(チョムジジュンチュウォンサ)オ・ドゥクヘ、軍資監正キム・ジャヘン、
判内侍府事ホン・ドゥッキョン、そして義禁府都事と兵50名により護送されます。
上王殿下に粗相がないようにしろ&華陽亭まで見送りたいという世祖の言葉を、
もう上王ではないし見送るのは国法に反しますと領議政チョン・インジが諌め、
世祖は内官アン・ノを通じて見送りの言葉を送るにとどめました。
魯山君は、私の罪はソン・サムムンの罪を知らせなかったことだけだと応えます。
寧越に向かう魯山君を、民は沿道にひれ伏して慟哭しながら見送りました。
無事に寧越に送り届けた役人たちも肩を落として泣きながら都に戻ります。
このときワン・バンヨンが作ったという有名な詩があることが説明されましたが、
詩の内容のかけらも紹介してくれないのでまったくわかりません。
果物や野菜を届けて寧越で魯山君がつつがなく暮らせるようにと
江原道観察使キム・グァンスへのこと細かい命令を伝えさせる世祖。
道行く都承旨ハン・ミョンフェは民から何か(泥団子風)を投げつけられます。
今回は順興(スンフン)に流されている錦城(クムソン)大君が久々に登場です。
端宗への仕打ちを知った錦城大君は、自分を指導者と仰ぐ順興府使イ・ボフムと結託。
嶺南(ヨンナム)地方には需氏者が多く世祖を非難する者も多かったため
各地の守令たちを集めて進軍すれば勝算があると思っていました。
ところが、檄文を書いて盛り上がっている二人のようすを女使用人が盗み聞き。
恋人の奴婢イ・ドンに教えると、その文を盗ってくれば栄華を掴めると言われます。
この頃、病弱だった世子(桃源君)の症状が重くなる兆しを見せていたとか。
この軟弱者めが・・・と世祖が少しイラつき気味なのは「王と妃」と同じですね。
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