オム昭容が貴人になるも、仁粹大妃が王妃の第一候補に挙げたのはユン淑儀でした。
そんな折、円覚寺の仏像がまた逆向きになったという事件が起こり、都は大騒ぎ。
今回はオム貴人やチョン昭容のしわざではないらしく、お互いに探り合った後で、
廃妃ユン氏の復位と結びつけた噂を流してユン氏を増長させようと企みました。
智一(チイル)という僧侶が托鉢ほしさに耳目を集めようとやった小細工だ!と
ハン・ミョンフェが見抜きます。これは、成宗11年(1480年)5月のことでした。
女官ホンが、希望を与える嘘八百を伝えながら、ユン氏が着飾っているのを確認。
ユン氏の悪い噂をユン淑儀に報告し、仁粹大妃にチクっては?とすすめます。
するとユン淑儀はホンをビンタし、監察尚宮を呼ぶぞ!とまで激怒しました。
どのドラマでも気高く描かれる貞顕王后サマっておトクな?存在ですね~。
今回は26歳の月山大君がご登場です。演じているのは「チャングム」の中宗サマ!
「仏像が後ろを向いたのは王子の生母であるユン氏にひどいことをしたから」
という町の噂を仁粹大妃と成宗にご丁寧に報告するために宮殿に来たようです。
こうして5月25日、円覚寺の仏像事件はついに朝廷の議題にのぼりました。
僧侶を処罰すべきです!とハン・ミョンフェやノ・サシンが求めるも、
成宗は厳しい対応を望まず、貼紙で事件を否定し民に注意を促すにとどめました。
その貼紙の前で、一般ピープルに化けたユン氏の兄が復位の民意を煽っています。
ところがキム・ギョンチュンら儒生400人が僧侶の処罰を求める上訴を出すと、
連名の上訴が大嫌いな成宗は400人全員を義禁府にぶちこませました。
経筵官キム・ジョンジクが必死になだめていますが全く聞く耳を持ちません。
そんな「温和なようでときおり激高する」息子を仁粹大妃がご指導なさり、
儒生の主導者だけを残して釈放させ、円覚寺の僧侶たちを捕らえさせました。
祖父の世祖が建てたお寺なので最初のうち成宗は尻込みしていましたが、
大王大妃(貞熹王后)は「英明な判断!」と孫の政治をほめたたえます。
そして大妃たちの話題の流れはやっぱり「早く王妃を決めましょう」でした。
成宗はユン氏の望みを断ち切るかのように、次のような諺文教旨を出します。
「僧侶たちを処分したから、噂には惑わされず反省して悔い改めよ・・・」。
ユン氏が微服を脱いでその王命を聞いたことが、後の不幸につながるのでした。
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