首陽(スヤン)大君は安平(アンピョン)大君の策士イ・ヒョンロを厳しく罰した後、
「そなたの痔さえ舐める太鼓持ちといわれている」と安平大君をも罵りました。
そして、これは王室の問題であり取り沙汰するならイ・ヒョンロの言葉を公開する!
(=イ・ヒョンロとの密談をバラされてもいいのか?)と周囲に宣言しました。
しか~し、廷臣を勝手に罰した首陽大君を批判する上書が次々と出され、
おまけに首陽大君は酒乱だという噂まで広まってしまいました。
ハン・ミョンフェはこれらの現象を「雑音」扱いしてものともしません。
端宗に叱られた首陽大君はイ・ヒョンロを罰した理由を堂々と説明し、
安平大君の誕生日に淡々亭 (タムタムジョン)に大勢の官僚が招かれたと報告。
端宗は怒りをおさめ、恵嬪ヤン氏がおもしろくなさそうに見守っています。
首陽大君を弾劾したがる領議政ファンボ・インには、右議政キム・ジョンソが反対。
「イ・ヒョンロの言葉を公開する」という脅しが気になっているからです。
謝恩使として都を離れる首陽大君の心配事は、不在の間に軍権を握る人物でした。
キム・ジョンソが武将も兼ねているから温厚な文官を兵曹判書にするべきで
能力を発揮できずにいるチョン・インジを引き上げてやればよいとハン・ミョンフェ。
そうしたいのはやまやまだが名分がないだろう?と聞く首陽大君に
「重臣が使節として都を離れるときは閑職に移すのが通例なので
副使になった吏曹判書イ・サチョル→工曹判書、兵曹判書ミン・シン→吏曹判書、
工曹判書チョン・インジ→兵曹判書にすればバッチリ!」と答えて感心させます。
首陽大君はミョンフェの考えた人事案を大臣たちに承諾させると、
従事官にファンボ・ソク(領議政息子)とキム・スンギュ(右議政息子)を望み、
本来は謝恩使は右議政の番だから息子が代理ネ♪と有無を言わさず認めさせます。
副使イ・サチョル、書状官シン・スクチュ、兵曹判書チョン・インジが首陽家に集合。
首陽大君にお披露目されたハン・ミョンフェは紹介されずとも3人を言い当てます。
酔っ払って妙なことを抜かすミョンフェに、チョン・インジは渋い顔。
ずっと微笑んだままのシン・スクチュは実はミョンフェの2歳年下の同門でした。
明で首陽大君を目立たせてくれ・・・とミョンフェがスクチュに真剣に頼みます。
この10年後、ミョンフェの長女とスクチュの長男が結婚することになるそう。
またスクチュの『保閑斉集(ポハンジェ)』にはミョンフェに贈った詩があり、
書生時代に共に遊び本を読んだという意味の一節「結髪童幼読書」があるとか。
ミョンフェばかり首陽大君に可愛がられている!とホン・ユンソンはご機嫌ななめ。
お前はキム・ジョンソの配下になるはずだろ!とクォン・ナムが諭しています。
端宗が都承旨を通じて餞別の言葉を贈り、首陽大君一行は明へと旅立ちました。
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