母上はまだ宮殿に来ないのですか?と即位した成宗(もと者山君)が訝しがり、
大妃になったら来られますよ・・・とハン・ミョンフェ(上党君)が答えます。
成宗の実父である懿敬(ウィギョン)世子の追尊手続きなどが必要だからです。
懿敬世子が徳宗に追尊されると、粋嬪ハン氏は仁粹大妃として認められ、宮殿へ。
若くして夫を亡くし、世祖の屋敷で12年を過ごした後での再入宮でした。
ちなみに王大妃となった睿宗妃(安順王后)は仁粹大妃より14歳も年下。
王室での序列は王大妃のほうが格上なので、席順は仁粹大妃のほうが下座です。
今は下手に出歩かないほうがいいですよ・・・とユ・ジャグァンが亀城君に助言。
王が幼い今は魯山君時代と同じ状況。目立つ王族の亀城君は狙われるからです。
ってことで、謀反の動きあり!との報告が大王大妃のもとへ入りました。
亀城君を告発するキム・ユンセンとユン・ギョンウィからの上書によると、
故クォン・ナムが亀城君が王の器だと言ったことを持ち出し成宗を批判したとか。
もう王族を処分したくない!しかも世祖が寵愛した亀城君を!と泣く大王大妃を、
成宗にとって邪魔な王族はさっさと追い払いたい仁粹大妃が上手に正論で説得。
大臣たちに斬首されないよう流刑してあげるという結論に導きました。
伯父にあたる世祖に寵愛され、30歳で領議政になったイ・ジュン(亀城君)。
二度と都に戻ることなく、慶尚道の寧海(ヨンヘ)でこの世を去ったそうです。
世祖が次代を託した若者のうち、残ったのはユ・ジャグァンだけになりました。
シン・スクチュ(高麗君)が再び領議政に、ハン・ミョンフェが明への謝恩使に。
燕京でミョンフェは破格の待遇を受け、名士・倪謙(げいけん)とも交流します。
都では、江南に東屋を建てろとという僧侶の助言を側妻ナンが夫人に報告しました。
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