他人の側室を奪ったりして王になれるのですか?とキツく言い返すオリを、
王位を放棄したいから一緒になるのだ♪お前にも本気でホレたし♪と口説く世子。
「自分を絶対に捨てない」と約束させたオリはほいほい世子についていきました。
村中が見物する中で強引にクァク・ソンからオリを奪った世子は広橋の小さな家へ。
実はお互い一目ぼれしていた二人は改めて告白しあいラブラブな初夜を過ごします。
世子が強引にオリを連れ去ったこの事件は『朝鮮王朝実録』にも記されているとか。
宮殿では、事件を知った太宗の命令で内禁衛将が世子一味を待ち構えていました。
シム・オン宅に集った官僚たちも世子のふるまいに憤慨し、弾劾に動きそうです。
太宗は世子夫妻を宮殿から追い出し、オリをクァク・ソン家へ返し、門番を島流しに。
そして遊び仲間のイ・オバンとク・ジョンスは可哀想にあの世へとさようなら~。
どんな目に遭ってもオレを恨むなよ♪と笑っていた世子の言葉が現実になりました。
今話で命を落としたイ・オバンは楽士で、ク・ジョンスは繕工監の七品の役人。
世子とともに享楽にふけった遊び人で『実録』にも名前が頻繁に登場するそうです。
都承旨に王命を聞いた世子は、友人たちの処分を知ると一瞬表情を曇らせるも、
宮殿追放については「やっと願いが叶った♪」と踊り出さんばかりに喜びました。
気力が衰えてすっかり病人な王妃(元敬王后)は世子を哀れむようになっており、
今回の顛末を報告されてももう大殿には怒鳴りこまず、ほっとしたように受け入れ、
中宮殿にしつらえた仏壇に向かって末の誠寧大君の快復を必死に祈り続けました。
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