後金の使者ユ・ヘは、自国の使者としてカン・ホンリプを残して帰国しました。
刺客を客舎に送れ!と彼を謀反者扱いして毛嫌いする重臣たちもいますが、
イ・ギ(默齋)、チェ・ミョンギル(遅川)、チャン・ユらは状況を探ろうと客舎へ。
しかし後金の見張りから面会を拒まれ、カン・ホンリプに簡単には会えません。
でもトッポ僧侶はなぜか面会できるらしく、カン・ホンリプからこう頼まれました。
「喬洞(キョドン)の光海君に会って復命したい!トッポ僧侶ならできるはず!」。
阿弥陀仏・・・と困ったときの魔法の言葉をとりあえずつぶやいたトッポ僧侶は、
カン・ホンリプ夫人を訪ねて「ご主人の官服を貸してください」と頼みました。
後金の使者となっている主人に朝鮮の官服は貸せないと断った夫人でしたが、
ご主人は朝鮮の臣下だと聞くと、10年間手入れを怠らなかった官服を差し出します。
トッポ僧侶はカン・ホンリプに官服を着せると、急病人のふりをさせて喬洞へGO。
光海君の小屋の周りから呼びかけてあっさり10年ぶりの謁見を果たしました。
「密旨のことは話すな・・・一人の人間としてそなたをねぎらう」と涙ぐむ光海君。
会見はまさに「会っただけ」で終了します。サービスシーンだったのでしょうか。
イ・ギ、チェ・ミョンギル、チャン・ユが、やっとこさカン・ホンリプと面会。
三人が意見を問うと、和親を結ばねば死ぬしかない・・・とカン・ホンリプは話し、
それでも朝鮮の血が流れているのか!?とイ・ギに非難されると反論します。
「私の苦労を知っているのか?無駄口をたたいて国と殿下を守れるのか?
衰えた明が救ってくれるとでも?都城へ殿下をつれていき私を死罪にしろ!」。
和親交渉にはキム・サンホン(清陰)が最後まで強行に反対しましたが、
二回目の和親交渉が始まることになり、2月20日に再び使臣がやってきました。
イ・ギ、チェ・ミョンギル、チャン・ユの三人に増えた接伴使が出迎えます。
すると使臣は「直接王と話す」と言い張り、事前交渉せずに行在所へ。
前回の無礼を怒っている使者は入室して立ったままで、仁祖は座ったまま無言。
何も言わないままで時間が過ぎ、すわ一触即発か?な状態になったところに、
吏曹判書チャン・ユが助け舟を出して使臣に挨拶を促しました。
大臣たちと決めた内容を承認するからよろしくと仁祖がお言葉をたれます。
和親のために頑張ってくれよな!と後金のヨンゴルテに命じられるカン・ホンリプ。
今回の和親条件には前回提示した「明の年号を中止」「王子を人質」だけでなく
「毛文龍の追放」「交易拡大」「誓いの儀式」の3つが新たに加わっていました。
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