第1話 ハンジ村のトルボク
世宗イ・ドに恨みを抱く兼司僕(キョムサボク)カン・チェユンが冒頭に登場。
今回は彼がハンジ村に住むトルボクという名の少年だった頃のお話です。
トルボクは領議政で王妃(昭憲王后)父のシム・オンの屋敷で働く奴婢でした。
父のソクサムはトルボクを守るために山から落ちて“まぬけ”になった?らしく、
その父を馬鹿にしたヤツにトルボクがかます必殺技は、大人顔負けのとび蹴り。
同じくシム家使用人のコルサンやその娘タムたちと奴婢ライフを送っていました。
シム・オンが明へ行き不在のある日、彼の弟シム・ジョンが王命で捕えられます。
いまだ実権を握る父の太宗イ・バンウォンのもとで、世宗イ・ドは名ばかりの王。
父が粛清をするたびに蔵書閣(チャンソガク)にこもり方陣にふけっています。
今回も方陣で現実逃避をしていると、王妃が「父上を助けてください」と懇願。
息子の世宗に強力な王権を継がせるために外戚や権力者を排除してきた太宗が、
今度は王妃の実家に罪を着せろとチョ・マルセンに指示したのは明白でした。
世宗は明から戻る途中の義父シム・オン宛に手紙を書き、幼い女官に預けます。
逃げて身を隠せば王様が助けると書いてあるわと女官はシム家の使用人に渡し、
オレがひとっ走り行ってくる!と息子にいいところを見せたいソクサムが義州へ。
王様からの密書です!とシム・オンに手紙を渡すと、そこに兵が現れました。
で、その手紙の内容が大問題。「兵を挙げ上王を倒す」と書かれていたからです。
世宗が書いた内容は「私が呼ぶまで明で密かにお過ごしください」だったのに、
実は女官はチョ・マルセンの手先で、手紙がすりかえられていたのでした。
婿をかばいたいシム・オンは、ひと言も釈明をせずに賜薬を飲みました。
なぜあんなものを送られたのですか!?と父を失った王妃が世宗を責めます。
義禁府で使用人仲間とトルボクに囲まれて息を引き取る可哀相なソクサム。
彼の手には、シム・オンが死ぬ前に書いた手紙が握りしめられていました・・・
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