「ピョン将軍の処分は不当だと思います。前の領議政と私も同じ考えです」。
新しく領議政に任じられたイ・ハンボクはこう言ってみずから辞退を望みました。
宣祖はこれを認め、ユン・スンフンを領議政に、ユ・ヨンギョンを左議政に、
右議政にはキ・ジャホンを据えますが、これは世子(光海君)にとって厳しい人事。
ユ・ヨンギョンは英祖側室・仁嬪の姻戚で、英祖の意に超忠実な人物だからです。
さっそく朝廷への不満をぶちまけてくる血気盛んなクォン・ピル(石洲)に、
中立であることが大切なのだ・・・とカン・ホンリプ(耐村)が静かに話します。
事件収拾に動いてくれた王妃(仁穆王后)に臨海君が感謝のご挨拶にお伺い。
仁嬪にも礼を言えと命じられると、それは無用ですと臨海君は仁嬪の前で断ります。
「だって仁嬪はオレのためじゃなく愚かな息子の定遠君のために動いたっしょ?」
ってことで今回は定遠君とその手下の好き勝手ぶりを示す事件が描かれました。
定遠君のガラの手下たちが、昼間っから酒を飲んで妓生たちと大騒ぎしています。
屋敷の前を通るガラの悪い連中を、河原(ハウォン)君のチェ執事が咎めました。
今はもう故人の河原君は宣祖の兄で、その屋敷は河原君の未亡人が守っており、
宣祖の父・徳興大院君(中宗息子)の位牌が祀られている場所でもありました。
チェ執事がいくら言っても聞かず、最後はケンカになり、定遠君の手下が退散。
それを知った河原君夫人は報復を予想し、使用人たちに「身を隠せ」と命じます。
夜になると定遠君の手下が河原君宅に押しかけ、河原君夫人の制止を無視し、
屋敷を一人で守っていたチェ執事を連行し、怒った夫人は彼らを追いました。
彼らの屋敷に入った夫人は門の扉を閉められて外に出られなくなってしまい、
侍女から話を聞いた河原君息子(寧堤君と益城君)が定遠君に掛け合って救出。
助かった夫人は侮辱と衝撃に気を失うのでした。(王族の夫人ですからね)
これを聞いた司憲府のクォン・ジンと司諫院のユン・ギルは弾劾の上書を提出。
しかしユ・ヨンギョンや仁嬪は「両班女性は夜間外出禁止だから夫人が悪い」。
宣祖もまったく同じ見解を示し、定遠君たちの振る舞いを不問に付しました。
これに対して臣下は反発。イ・イチョム(觀松)らもプンプン怒るのでした。
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