大妃(仁穆王后)の宮号削正などで王権を強めたと考えるイ・イチョムですが、
イ・ギやチェ・ミョンギルは「子が母を捨てた」と批判的に捉えています。
カン・ホンリブ(耐村)は廃母を求める収議(スイ)に加わらなかったのに、
なぜか光海君に信頼されており、晋寧(チルリョン)君の宮号を賜りました。
オレは晋昌(チンチャン)君でお前は晋寧君♪一族の名誉♪と叔父が喜びます。
「この前の戦で朝鮮を助けた明は、朝鮮に援軍を頼むはずだから仲を裂こう♪」。
ってことで後金のヌルハチが朝鮮に使臣としてヨンゴルテとマブデを送りました。
ちゃんと対応しないとまずいっすよ!とトッポ僧侶がホ・ギュンに伝えるも、
謀反の疑いをかけられているオレには何もできないよ・・・と言われました。
向明排金(ヒャンミョンベグム)の思想でかたまっている朝廷の面々は
後金をオランケと馬鹿にしており、「国書を受け取るなんてとんでもない!」。
ご近所付き合いも大切と考える光海君はカン・ホンリプに受け取りを命じます。
明のときみたいにちゃんと接伴使をよこせよな!とヨンゴルテとマブデは憤慨。
そこで光海君は接伴使を送り、後金ヌルハチからの国書を受け取らせました。
ヨンゴルテとマブテはこのとき朝鮮から受けた礼遇を胸に焼き付けて帰国。
この二人が後に起こる丙子胡乱(へいしこらん)の先鋒になったそうです。
「明から援軍の要請もないのに進んで被害を被る必要はない、経過を探ろう」。
光海君の姿勢に臣下は同意できず、キム尚宮も王妃ユ氏も世子夫妻も反対します。
後金は破竹の勢いで進撃を続けますが、朝廷には後金を見くびる者ばかり。
そんな情勢のさなかに、進士クァク・ヨンによる上書が提出されます。
イ・イチョムの職権乱用と、ホ・ギュンの数々の悪行を弾劾する内容でした。
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