第59話 解けない足かせ
チョン貴人とオム昭容を引きずり出し、チョン尚宮とキム・チョソンを蹴り上げ、
側室二人に焼きごてジュージューして「母を陥れたのは誰か」と質問する燕山君。
しかしチョン貴人は燕山君をにらみつけ、亡き廃妃ユン氏をけなしまくります。
そこで燕山君は二人の頭に袋をかぶせ、チョン貴人の息子二人を呼んで命じます。
「この女どもは祖母上を狙った謀反人だ。お前の手で処分して祖母上に恩を返せ」
史書によると鳳安(ポンアン)君はそれが実の母親と知らないまま棒で叩き続け、
母親だと悟った安陽(アニャン)君は叩くことができず泣き続けたそうです・・・
次に燕山君は鳳安君と安陽君を大王大妃殿に連れて行き「酒を注いで差し上げろ」。
制止する月山大君夫人パク氏をはねのけ、尚宮たちに剣を振り上げようとします。
するとインス大王大妃(ジョン)が尚宮をかばおうと前に出てきてもみ合いになり
ジョンの胸のあたりを勢いよく突き飛ばしました。この事件の記録は色々とあり、
胸を突き飛ばした・足蹴にした・頭突きを浴びせたなどととされているそうです。
燕山君はもう一度尋問上に戻ると、まだ息のあったチョン貴人たちを斬りました。
王の暴挙はこれに終わらず、書庫に押し入り『時政記(シジョンギ)』を確認。
生母の死に関わった者を粛清しようと意気込み、シン・スグンから諌められます。
その後、燕山君は異母弟である晋城(チンソン)大君(後の中宗)を呼びました。
二杯のうち一杯に毒が入っているけど飲め♪と言われた晋城大君は震え上がり、
じゃあオレが先に飲む!と燕山君が飲み干した杯に毒は入っていませんでした。
そしてヤン尚宮とナム尚宮(今は大王大妃付き)に母を偵察した件について質問。
否認したナム尚宮には「褒美」として残った杯を渡して飲ませました(絶命)。
二杯のうち一杯に本当に毒が入っていたと知り、晋城大君がビビリまくってます。
ヤン尚宮とソン内官は廃妃ユン氏の母シン氏と兄にボコボコにされて死にました。
母の死はチョン貴人とオム昭容の陰謀だったよね?と燕山君が朝廷に諮った結果、
ユン氏の諡号は斉献(チェホン)に、墓所は懐陵(フェルン)に決まりました。
重臣たちは追尊に賛成したことで燕山君が喜んでいるので胸をなでおろしますが、
当時の関係者を調べて粛清すると言われてギョッ。さっそく仲間割れしています。
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