忠寧大君(後の世宗)の妻シム氏は内禁衛将カン・サンインに、
楚宮粧を連行すれば王による不正隠しだと民は思うだろうと主張。
駆けつけた孝嬪もそーよそーよ!と賛同し、カン・サンインは引き下がりました。
シム氏は楚宮粧を連れて民に見せつけるかのように堂々と歩きます。
楚宮粧の居場所を明らかにして殺害を防いだ忠寧大君は、ある筋書きを考え、
鞠庁(クッチョン=取調べの臨時官庁)を太宗(テジョン)に提案。
世子(後の譲寧大君)を守りたいと太宗に打ち明けられ
委官(取調官)に任命された吏曹判書パク・ウン(忠寧大君派)は、
“そなたが気に入る方法で役人を鎮める手がある”と言われて納得します。
その筋書を嫌がる世子に、彼女の命を助けたくないのか?と礼曹判書ファン・ヒ。
“自分のせいで犠牲を払わせた人を忘れないことが謝罪になる”と教えます。
楚宮粧は大君の筋書きを受け入れ、衣装を貸してくれとシム氏に頼みました。
自分に世子の心がないと知っていても、最後は美しい姿を見せたいのだそうです。
鞠庁に場違いなハデ服で現れた楚宮粧は、パク・ウンの言葉をすべて認めます。
「世子を誘惑してまとわりついた、世子は自分を上王の愛妾と知らなかった、
上王にバレるのが怖くなり暇を申し出たが世子に相手にされず誹謗した・・・」。
すべて事実か?と太宗に確認された世子も、しばしの苦悩の末に肯定します。
軽蔑と落胆が入り混じったようすで楚宮粧が世子から視線をそらしました。
楚宮粧は遠地に送られ、世子は女官以外の女性と通じた罪で謹慎に。
辛い尋問によく耐えましたね・・・とシム氏に声をかけられた楚宮粧は、
耐えたのは世子様のほう、強い方と思っていたけど違った・・・と答えます。
儒生軍団はコトのなりゆきに納得できず抗議を始め、
審問を認める忠寧大君を芸文館応教ユン・フェが信じられない思いで見つめます。
孝嬪(ヒョビン)は元敬(ウォンギョン)王后の前で息子・敬寧君を
儒生らの暴動をなぜ防がない!?とわざとらしく怒鳴り、
せっかく事件を隠したのに暴かれたら心配ですわね~と気遣うフリ。
(そんな事件はないっつーことにしたのに)隠しただと?と青筋ピキッな王妃に、
あらやだ私は一年の半分以上も王様の夜伽の相手をしてますのよ~と孝嬪。
久しく王とはご無沙汰らしい王妃は言葉を返せずムカつきまくりで去りました。
儒生らを鎮めようとする領議政ハ・リュンに、その必要はないとパク・ウン。
慶尚道に広大な土地と奴婢4千人を隠してるだろ!謀反だ!
奴婢の数を500人にしてやるから勇退しろ!とハ・リュンに詰め寄ります・
バンウォン(太宗)を王にしたのは私だ!と反論したハ・リュンは正殿へ行き、
政治力が未熟な王に師匠として教えましょう・・・と切り出します。
不正を減らすのではなく誇張して弾劾すれば世子への世論を抑えられる、
それが領議政としてできる最後の仕事だと話すハ・リュンに、
なぜ不正を働いたのだ?信じてたのに・・・と問う太宗。
王権を差し上げた報酬として当然です、誰も信じるなということですなと、
最後まで不敵なようすのハ・リュン@悪役水戸黄門でした。
太宗はこれを機に朝廷の制度を一新。
不正の温床となる議政府の権利を削減し、六曹直啓制を導入します。
これでパク・ウンの天下か、王の心はわからないね~と噂する臣下たち。
そんな折、知申事(王の秘書)チョ・マルセンがパク・ウンに昇進を伝えます。
その人事は、吏曹判書から(権力の減った)左議政に昇進するというもの。
商団と組んで世子失脚に動けば長子相続を願う王は当然警戒しますよとマルセン。
なぜそんな細かいことを王が知っているのだ?と驚くパク・ウン。
そう、マルセンは世子派と忠寧派の両派に近づき、王にリークしていたのです。
朝廷を去るハ・リュンはとぼとぼ歩いていました。(ブーツがかわいい♪)
思い返せば私は実に不敬な部下でした・・・と心で王に詫びるハ・リュン。
その頃太宗も涙ぐんでハ・リュンとの歳月を思い返していました。
楚宮粧の行方を隠していた甥の内侍チョン・イルチを叱るチョン行首。
オク・ファンは、忠寧に惹かれる気持ちもわかるから今回だけは見逃すと言い、
前回登場した妓生オリ(クァク・ソンの妾)に世子を“落とせ”と命じます。
町ではみすぼらしい格好の女の子イソンが、私を買って!と騒いでいました。
通りがかった忠寧大君は、もちろん民を放っておけず、お金を与えます。
生意気な態度のイソンですが、母の薬代を稼ぐためだと涙をこぼします。
それほど言うなら買ってやる!と、大君がイソンを担ぎ上げました。
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