大好きな叔父上の首陽(スヤン)大君が明に行くのを端宗は泣いて嫌がりました。
右議政キム・ジョンソの独裁を快く思っていない吏曹判書イ・サチョルや
不在中の謀反が心配な集賢殿クォン・ラムも謝恩使(サウンサ)就任に反対する中、
首陽大君が死にに行くわけがない!とハン・ミョンフェだけが達観しています。
宮殿からの帰り、首陽大君は弟の安平大君を訪ねてこう言いました。
「私の不在中にキム・ジョンソはそなたをそそのかして謀反を企てるだろう、
私は王位を狙わないとキムと約束した、そなたが王位を狙ったら私が殺す・・・!」
安平大君はその場で硬直したまま、兄が去るとゴロンッと倒れちゃいました。
首陽大君の謝恩使志願に対して、右議政キム・ジョンソが取った行動は「辞職願」。
二人は互いの手に対して攻防することで双方の存在感を示す微妙な仲でした。
恵嬪ヤン氏は「キム・ジョンソに上書を返しに行き改めて任用しろ」と端宗を説得。
臣下の辞職を止めに行くなんて!と楯突くチョン・ギュン内官をつまみ出させます。
こうして端宗はみずから馬に乗ってキム・ジョンソの家に行くことにしました。
生まれの卑しい女のくせに!と譲寧(ヤンニョン)大君が恵嬪ヤン氏のことを罵り、
錦城(クムソン)大君(世宗六男)らも王室の権威が落ちたと憤慨します。
家に来た端宗に、キム・ジョンソは首陽大君の謝恩使就任の許可を求めました。
ついでに「殿下の世話役は恵嬪よりホン貴人のほうが気兼ねがないでしょうから
貴人から嬪に格上げしてはいかがでしょう?」と昇進まで取り付けちゃいます。
いつか借りを返してやる!ともちろん恵嬪ヤン氏が大激怒していまーす。
毎日お手紙ちょうだいね(涙)病気になったらお医者さんを送るわね(涙)と
けなげな恋人のような言葉をかけて首陽大君との別れを惜しむ端宗。
首陽大君の夫人ハン氏も旅の準備をしつつ夫の身を案じて涙を流しますが、
お義父上は帰って来れない旅に出るような人ではありません・・・と
息子・桃源君(トウォングン)の夫人ハン氏は余裕の微笑みを浮かべるのでした。
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