怒った王妃ユン氏は「風邪をひいた」と嘘をついて大妃殿を出て行きました。
けしからん!不届き者め!ともちろん仁粹(インス)大妃は嫁に立腹しまくり。
へそを曲げた母上は子供のように可愛いですね♪と成宗がおだてて上機嫌にさせ、
「母上の命令なら山を移すし、海が涸れるまで水を飲むし、妻子も捨てます」。
それは私も同じ!危険を乗り越えて王位につけたのですから!と大妃は涙を流し、
老獪な元老大臣は私が抑えるから殿下は善行だけして聖君になれと話すのでした。
私の立場がありません(涙)と王妃ユン氏が大王大妃(貞熹王后)に泣きつくと、
そなたの負担を軽くするためでしょう?がたがた言いなさんな!と突き放され、
文句を言うとは品がないぞ!と成宗からも諌められて激しい夫婦喧嘩に。
仁粹大妃は成宗を景福宮に移らせて王妃を自分のそばにおこうとし、
成宗がたじろぐと「じゃあ実家に戻ります」と夜中に宮殿を出てっちゃいました。
殿下と別居しろですって?でも殿下は妻子を見捨てる方ではないわ!と笑う王妃。
何を企んでいるのか、母シン氏に頼んで砒素を持ってきてもらいました。
仁粹大妃が滞在する月山大君邸(もと世祖邸)をハン・ミョンフェ(上党君)が訪問。
世祖が起こした癸酉靖難(ケユジョンナン)の思い出をひとしきり語り合った後、
名分があれば王妃を追い出してもいいかしら?と大妃がぶちかましました。
「嫁選びを間違えた。卑しい女を選んでしまった。廃位するなら早くしなくては。
君主も廃したのだから王妃もできるでしょ?」と恐ろしいことを言ってのけます。
協力する気はなさそうなそぶりでハン・ミョンフェが帰って行きました。
大妃のことを心配して迎えに行こうする成宗を、都承旨が制して冷静にさせます。
官僚たちが懿旨(ウィジ)を廃止させたがっている動きを知る成宗は、
母上を迎えに行きなさい・・・と孝寧(ヒョリョン)大君に諭されても聞き入れず、
母上が政治に関わらないと約束すれば迎えに行くと話しました。
そうとも知らない仁粹大妃がそわそわしながら宮殿からのお迎えを待ってまーす。
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