仁粹(インス)大妃が宮殿を出てから二日たっても成宗は迎えに行こうとしません。
王妃ユン氏はニンマリ。宮殿の門を固く閉じて誰も入れるな!と命じました。
仁粹大妃は宮殿からの迎えが来るのを今か今かと待ちかねていたくせに、
殿下は立派な大人になられました!と従兄ハン・チヒョンの前で強がってます。
けれども王妃のことは「息子だけでなく権力まで奪おうとする女狐」だとお怒り。
そろそろ譲歩して殿下を自由にしては?と諌めた長男・月山大君を罵りまくります。
しかし翌朝、譲歩すると決めたらしく、月山大君邸を出て大慈庵(テジャアム)へ。
お怒りが収まったのだ♪母上が初めて譲歩された♪と成宗が喜びます。
今回の勝負は勝ったのだから腰を低くして迎えに行ってください・・・という
左副承旨イム・サホンの提案を王妃ユン氏はしぶしぶ承諾することに。
どうせ行くならと大王大妃(貞熹王后)の前でちょっくらひと泣きしてから出かけます。
大慈庵までやってきた王妃を仁粹大妃は意外にもにこやかな表情で迎え、
お祈りしたら帰ろうと思っていたのよ~無駄骨だったわね♪とチクリ。
迎えに行こうと用意していたら大慈庵に行ったと聞いたのですと王妃がやり返し、
大妃様のお怒りが解けてよかったですわ♪とさらに反撃するのですが、
あーら全然怒ってないわよ♪黙って宮殿を出ただけよ♪と大妃も負けていません。
私が乗るこの輿すごく華やかねえ~棺を乗せるのかと思ったわと嫌味三昧です。
こうして宮殿に戻った仁粹大妃を、成宗はついに出迎えませんでした。
ついに大妃も失権なの?と今後を心配するチョン貴人とオム貴人。
恥をかかされた大妃のことをハン・ミョンフェ(上党君)がおかしそうに笑います。
言路を開いたのだから大王大妃たちに遠慮せずどしどし進言しろよな!と
大妃ではなく大王大妃の名前をあえて出しながら思政殿で臣下に言い渡す成宗。
これは、真の親政をおこなうという成宗の決意を表す宣言でした。
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